178万円の壁引き上げも…国民民主案とは数字かけ離れ 八代英輝氏「国民納得するかは…」経済評論家も「ちょっとショボい」
弁護士の八代英輝氏が19日、TBS系「ひるおび!」で、年収の壁が178万円に引き上げられた自民党・国民民主党の合意案について「両者は納得しましたけど国民が納得するかはわからない」との印象を述べた。
番組では、年収の壁が178万円に引き上げられたニュースを取り上げた。国民民主党の玉木雄一郎代表は「共に関所を超えることができました。高市総理の政治決断に感謝と敬意を表したい」とコメント。対象者は国民の8割とも言われ、幅広く恩恵が受けられるのが特徴とされている。
八代弁護士は「合意するとは思わなかったですけど、うーん、そうですね…あの…」と歯切れが悪く「合意するとは思いませんでした、以上です。ここが途中の過程の関所なんだなとは理解できるかな」と苦笑しながら述べた。
恵俊彰が「本当に皆さんに恩恵が、手取りが上がったと実感できるかどうか、というところ?」と聞くと、八代弁護士は「はい、そうなると無理じゃないか」と自国合意案には懐疑的だ。
自国合意案は27年までの時限措置で、665万円を境に、大きな差がでてしまう。ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子氏は「数字上はここまで来たと思うが、中身を見ると当初言っていたのとは全然違うもの、という印象」とコメント。国民民主党案では、年収200万円で増える手取り額は8万6000円、年収600万円では15万2000円となっており、思っていたより…と感じる人は多そうだ。
八代弁護士は「両者は納得しましたけど、国民が納得するかは分からない」とバッサリ。現状の160万円の壁と比べ、低所得者、高所得者は数千円という場合もあり、経済評論家の加谷珪一氏は「正直言っていいですか?ちょっとしょぼいですよね。この金額だと還元された感じはしない」と述べていた。
