一路真輝「エリザベート」は体の一部 2・16日本初演で主演から30年 同じ日に再び舞台へ
俳優の一路真輝(60)が、ミュージカル「エリザベート」の日本初演30周年を記念した「エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラ・コンサート」(来年2月6~20日、東京国際フォーラム ホールC。2月28日~3月15日、大阪・梅田芸術劇場メインホール)に出演する。一路が出演するのは2月16日の「モニュメント’96雪組ver.」。30年前のこの日、日本初演に主演した一路が、自身の代表作でもある大ヒット作への思いを語った。
一路は30周年の節目を迎えることに「こんな日が来るとは、こんなに続く作品になるとは、最初に携わらせていただいた時に想像しなかった」と感慨を口にした。
日本初演は1996年2月16日、宝塚歌劇団雪組で、トップスターの一路がさよなら公演でトート役を演じた。オリジナルのウィーン版はオーストリア皇妃エリザベートが主人公で、2000年から続く東宝版はそれを踏襲したが、宝塚版は死を具現化したキャラクター、トートを主人公とした。一路は退団後、東宝版で初演から06年までエリザベート役を演じた。
ウィーン発の作品が日本で長く愛され続ける理由を、一路は「トートを宝塚の男役がやることによって作品がとても魅力的になる。すごく世界観が作れる。トートが男でも女でもないということから始まっている、ウィーンで作られたミュージカルなので、宝塚の男役がやることがすごく意味があると思う。だからこれだけ長く宝塚で愛されているんじゃないかな」と分析する。
脚本/歌詞のミヒャエル・クンツェ氏と音楽/編曲のシルヴェスター・リーバイ氏による楽曲は「すごく日本人が好きな曲調だったり世界なんです。日本人の琴線に触れる音楽性がウィーン、ヨーロッパのミュージカルにありますね」と指摘し、「皇族とか嫁しゅうとめとか、日本人の感性に『エリザベート』の世界が共感しやすいのがあるみたい」と、日本人好みの世界観もあるという。
一路にとって「エリザベート」は?と聞くと「私にとって『エリザベート』がなければ今はないっていうぐらい体の一部っていうか。『エリザベート』がなかったら全然違う人生だったり、宝塚退団後を過ごしてるんじゃないかな」と答えた。今年1月に還暦を迎え、来年には芸歴45周年と節目が続く一路の人生で「エリザベート」は大きな場所を占めている。
一路は今回の公演期間中に2月16日があることに「奇跡を感じている」といい、「30年前の2月16日の、不安だった初日の自分に、30年後の同じ日にガラ・コンサートをしているよって言ってあげたいぐらい、30年愛されてきた『エリザベート』の初演をやらせていただけた自分を誇りに思って、幸せに思って、今回もお客さまの前に立たせていただこうと思っています」と力強く語った。
◇一路真輝(いちろ・まき)1965年1月9日生まれ、愛知県出身。82年、宝塚音楽学校卒業。93年、宝塚歌劇団雪組トップスター。96年、日本初演となる「エリザベート」で退団。同年、東宝ミュージカル「王様と私」にアンナ役で主演。2000年、東宝版「エリザベート」初演でエリザベート役。06年まで演じる。96年、菊田一夫演劇賞。04年、読売演劇大賞優秀女優賞。16年、松尾芸能賞優秀賞。身長164センチ。血液型B。
◆「エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラ・コンサート」 宝塚版「エリザベート」本公演で歴代のトート役を演じた一路真輝、麻路さき、姿月あさと、彩輝なお、水夏希、瀬奈じゅん、明日海りお、珠城りょうをはじめOGが多数出演。「モニュメント’96雪組バージョン」には一路、高嶺ふぶきら初演メンバーが出演。トークで初演の思い出を振り返り、名曲の数々が歌われる。
全員が扮装してコンサート形式で本編を上演する「フルコスチュームバージョン」、メインキャストが役イメージに合った衣装を着用し、コンサート形式で本編を上演する「アニヴァーサリーバージョン」もある。
