田崎史郎氏、政府がおこめ券にこだわる理由解説 「農水省は大臣のメンツ、官邸はコメ対策やってる感」
政治評論家の田崎史郎氏が4日、TBS系「ひるおび!」で、政府が物価高対策で「おこめ券」にこだわる理由を解説した。
この日は鈴木憲和農水大臣が頻繁に口にしている「おこめ券」について特集。この「おこめ券」は鈴木農水大臣が22日の就任会見で物価高対策として発言したのが最初となる。
田崎氏は、その時、官邸側は「コメ価格について何かできることはないか」と考えていた頃だといい木原官房長官と鈴木大臣が会談し合意。「農水省は大臣のメンツを保つこと、官邸はコメ対策をやっている感をだしたい」という「両者の思惑が一致」したと話した。
田崎氏は「大臣が最初に言われた時は、全国一律に配るイメージで言われた」と切り出し「でも農水省で検討した結果、やたら費用がかかる。経費がかかる。総額予算2兆、3兆になる。農水省の予算とほぼ匹敵するぐらいになっちゃう。これは無理だと」と説明。
それならば「重点支援交付金に潜り込ませようとして、大臣のメンツを立てたということ」と、農水省独自ではなく、地方自治体に配る重点支援交付金で配布するということを考えたと解説した。
田崎氏は「大臣がやる気を起こしていろいろやるのはいいが、混乱させるケースもある。気を付けないと」とも話していた。
