「イカゲーム」出演で知名度急上昇俳優 34歳で有名大企業退職 俳優目指した過去「無謀な行為だった」と回想
Netflixの韓国ドラマ「イカゲーム」シーズン1に出演し、世界的に知名度を上げた俳優のホ・ソンテ(48)が21日、現地で放送された「チョン・ヒョンム計画3」に出演し、大企業をやめて俳優を目指した時間を振り返った。
過去に番組で、ホ・ソンテとともに海外旅行をしたタレントのクァクチューブ(33)は「僕が会った人の中で、最も演技と実際の姿の違う人。(作品では)いつも人を脅迫して、罵って、殺している」と笑わせ、ホ・ソンテの人柄を表現。チョン・ヒョンム(48)は「僕は映画『犯罪都市』で、(ホ・ソンテが)唾を吐くシーンが名場面トップ3に入ってる」とその演技力を称賛した。
チョン・ヒョンムはホ・ソンテに「『イカゲーム』に出演してから、海外での反応が爆発したのでは?」と尋ねると、クァクチューブが「オーストラリアでは、ほとんどの人が知っていた」と驚いた当時を振り返った。
ホ・ソンテは「会社をやめたのが結婚してわずか6カ月だったし、その当時は誰もがうらやむ大企業に在籍していたので、(俳優になるという決意は)あまりにも無謀な行為だった」「給料は少なくなかった。今の僕が考えても、現実的にあり得ない」と述懐した。ホ・ソンテは大手家電メーカー・LG電子の海外営業部に従事した後、韓国造船業界のビッグ3と呼ばれるHanwhaオーシャンの大宇造船海洋に転職。課長昇進を控えた2011年、34歳で同社をやめ俳優を目指した。
60余作以上で、端役として出演しながら「(バイトで)やらなかったものはないのでは。運転の代行、宅配荷物の積み下ろし、おもちゃの包装、電子会社のプロモーションブース、倉庫のようなところで2泊3日の警備もした」「それでも、オーディションを受け続けるしかない。プロフィールを(業界内に)回すことが仕事だから」と淡々と語った。そんなホ・ソンテは、自身のターニングポイント作品として2016年に韓国で公開された映画「密偵」を上げ「恩人のような作品。『密偵』に出演していなければ、僕はここにいなかった」と明かした。
最近はドラマ「グッドボーイ」で、パク・ボゴムの上司役でコミカルな演技を披露したほか、12月3日に韓国での公開を控えている映画「情報屋」(原題)で念願の初主演を務めている。
