山下洋輔 年内いっぱいで活動一時休止 世界でも活躍のジャズピアニスト 国境もジャンルも飛び越えて活動
日本を代表するジャズピアニスト・山下洋輔（８３）が６日までに公式サイトで、年内いっぱいで演奏活動をいったん休止し、来年から休養することを明らかにした。今年１２月末までのライブは予定通り行うという。発表されているスケジュールでは１２月２８日の東京・新宿ピットインが年内最後の公演となっている。
発表では「十分に体調を整え、また元気な姿で皆さまとお会いできることを、本人も私たちも願っています」とする一方で「長年にわたる山下洋輔へのご注目・応援、ありがとうございました」とも述べている。
山下は１９５９年頃からプロとして活動開始し、６５年、富樫雅彦カルテットに参加して日本で初めてフリージャズを演奏。６９年に山下洋輔トリオを結成し、アングラ文化の顔の１人となった。
７４年からは欧州、７９年からは米国でも演奏活動を行い、映画や演劇の音楽を手がけるなど、国境もジャンルも飛び越えて活動。オーネット・コールマン、セシル・テイラーらジャズの巨人たちとも共演している。文筆にも優れ、「ピアニストを笑え！」「ドバラダ門」など多くの著書がある。
