Aぇ!group佐野晶哉&上白石萌歌 互いに語る“好き”の尊さ ミュージカルアニメ映画で主人公、ヒロイン役声優

 ミュージカルアニメーション映画「トリツカレ男」(7日公開)で主人公・ジュゼッペの声をつとめるAぇ!group佐野晶哉(23)と、ヒロイン・ペチカの声をつとめる俳優・上白石萌歌(25)がこのほど、デイリースポーツのインタビューに応じた。ともにミュージカル経験が豊富で「歌うこと」に幼い頃から魅了されてきた2人は“好き”の尊さを熱弁。「熱中すること」がもたらす力とは。役に“トリツカレた”2人の言葉が、あたたかく響き合った。

 佐野が命を吹き込んだジュゼッペは、ほれっぽく、興味を持ったものには寝食を忘れて没頭する「トリツカレ男」。オファーを受け、原作を読んで「ただただファンになった」と強くひきつけられた。その役作りの裏には、ジュゼッペの感情の振り幅に「これは楽しそうやな」と没入する佐野の姿があった。

 互いの歌声に心が躍った。佐野のデモ音声を聴いた上白石は、その印象を「ジュゼッペだ!」。佐野も上白石の声に「ペチカやなぁ。この純粋な声で歌っていたら何をしていてもペチカやんなぁ、みたいな強さがあった。テクニックじゃないなと」と心を打たれた。

 ジュゼッペの姿は佐野の身近な人物にも重なる。「メンバーの小島(健)くんにすげえ似てるなと。ハマったら一途にハマり続け、別の何かにハマったらそれを捨てる」。佐野自身も中学時代にサッカーに熱中し、熱中する尊さを知る。

 上白石も「好き」に突き動かされ、ゲームのマリオカートに「再燃」。「ギュンギュン言わすのが楽しくて」と笑う。本作を通じ「『好き』から発せられるものはポジティブ」として「好きなことに心を注ぐのはすてきなこと」とうなずく。本編収録より3カ月前に歌を収録した上白石は「歌が役を教えてくれた」と語り、佐野も「アニメーションは実写の枠を超えることができる」。役に“トリツカレて”いく過程で思いを強くした。

 作品は最新技術を多用せず、温かいタッチが魅力。上白石は「AI進化の世界で、人の手で紡がれた作品だと思うと、いとおしくなる」と価値を語る。親しみやすい作品。佐野は「熱中することの尊さ、楽しさを。こういう時代だからこそ」、上白石も「推しがいる人、好きの気持ちを大切にしている人に届いてほしい」と呼びかけた。

 忙しない日常で忘れがちな「夢中になる」ことの豊かさ。2人の声は、心のどこかにある「好き」の火をあたたかくともしてくれる。

 ◇上白石萌歌(かみしらいし・もか)2000年2月28日生まれ。鹿児島県出身。小学校1年時に家族の仕事の関係でメキシコに移住。帰国後、ファッション雑誌「ピチレモン」の専属モデルとして芸能活動を開始。12年2月にドラマ「分身」で女優デビュー。16年8月にはミュージカル「赤毛のアン」でミュージカルに初出演。俳優の上白石萌音は実姉。

 ◇佐野晶哉(さの・まさや)2002年3月13日生まれ。兵庫県出身。幼少期から兄の影響でミュージカルスクールに通い、小学校高学年時には「劇団四季」の舞台に子役として出演。14歳でジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所。19年2月にAぇ!groupのメンバーとなり、24年5月にCDデビュー。

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