鈴木健太秋田県知事 熊対策で自衛隊の安全のため望むこと→「ツキノワグマの生態についても理解を」、事態は深刻で県民はドアも開けられない

 鈴木健太秋田県知事が2日、NHK総合「日曜討論」に出演し、秋田県が熊による被害が全国最多となっていることについて「極めて深刻。現代日本の生活状況にあってはならない事態」と述べた。

 鈴木氏は現状について「人身被害56人。残念ながら亡くなられた方が3名。人身被害は一昨年より少ないが目撃件数が8000件を超えています」と憂慮。「今まで考えられなかった街中にどこにでも出るという状況。県民の皆様が毎日恐怖におびえながら暮らさなければならない。ドアを開けるときも注意して。いきなりいる可能性があります。極めて深刻。現代日本の生活状況にあってはならない事態となっています」と述べた。

 一番困っていることを聞かれ、鈴木氏は「一番は出没が止めようがないことです。出てきたものについては有害駆除の手続きに入って市町村、猟友会の力を借りてやっていますが、箱穴については設置をしても見回る人手がいない。まずは出てきたものについてしっかり有害駆除をする。出没の抑制についてはその先の話になります」と話した。

 鈴木氏は自衛隊に支援を求めており、これについて聞かれた。

 鈴木氏は「一般に自衛隊が来れば鉄砲でやっつけてくれるんじゃないかなどさまざまな期待をされるんですが、法律上、装備や訓練の問題ですぐにそういうことはできないとは存じております。駆除のマンパワーがまったく足りていない。ここの後方支援をお願いしたい」と現状望むことを語った。さらに鈴木氏は「そのほか自衛隊が持っているドローン。熊の出没に関する情報収集にもできれば力を貸していただきたいと要望しました。自衛隊さんも非常に迅速に動いていただいた。水害とか大地震のように、自衛隊が来てどういうことをやるのかという共通理解があるという前提で動ける活動と違って今回は初めてですし、ツキノワグマの生態についても理解をしていただかないと自衛隊の皆様の安全確保もできない。そこは綿密に」と慎重な姿勢でのぞむことを訴えた。

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