父は元巨人ドラ2投手、28歳で早世の元阪神・横田慎太郎さん演じた松谷鷹也「本当に真っすぐな人でした」
脳腫瘍のため2023年に28歳で死去した元プロ野球・阪神の外野手、横田慎太郎さんを描いた映画「栄光のバックホーム」(秋山純監督)の舞台挨拶が1日、都内で開催中の「第38回東京国際映画祭」で行われた。横田さんを演じた松谷鷹也(31)らが登壇した。
松谷の父・竜二郎さんはドラフト2位で巨人に入団した元投手で、自身も甲子園を目指す球児だった。横田さんの父・真之さんが元ロッテ外野手と境遇が近く、映画化の企画がスタートして以降、生前の横田さんと親交を深めていた。
松谷は時折涙ぐみながら「慎太郎さんと出会ってからの4年間は、僕にとって宝物のような時間でした。一人でも多くの方に慎太郎さんを知ってほしい」と語った。
横田さんが亡くなる寸前まで交流は続いた。松谷は「本当な真っすぐな人でした。でもどこか天然というか、抜けているところもあったんですけど、目の前のことに一生懸命で、一つ一つ目標を立てて、1日を大切に生きているような方だと思いました」と悼んだ。
劇中にも登場するチームメート北條史也(阪神→三菱重工WEST)には実際に対戦。「高校の時、僕はホームランを打たれました」と述懐した。主演決定後はトレーニングを再開し、2019年の引退試合で横田さんが繰り広げた“奇跡のバックホーム”再現に力を注いだという。
松谷は舞台挨拶の最後に「一人でも多くの方に、作品と慎太郎さんのことを知って欲しい」と呼びかけた。
舞台挨拶には松谷とともにW主演を務めた鈴木京香、高橋克典、前田拳太郎、山崎紘菜、加藤雅也、秋山純監督、製作総指揮の見城徹氏が参加。11月28日公開予定。
