山寺宏一「面白くないと言われたら声優をやめてもいい」 「ボイスシネマ声優口演ライブ」の見どころ、聞きどころを伝授
世代を超えて人気声優が集結するライブイベント「20周年記念 ボイスシネマ声優口演ライブ2025」の楽しみ方を、91歳の大ベテラン・羽佐間道夫と、日本を代表する超人気声優の山寺宏一が指南した。
「ボイスシネマ声優口演ライブ」は羽佐間が「声優の力で無声映画をよみがえらせたい」という情熱から立ち上げた、ライブでアテレコを行う舞台企画。喜劇王チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドの名作が生演奏の音楽とともに、吹替え映画のようにライブで再現され、アドリブも満載だ。
これまでのべ70ステージ以上、出演声優100人超、累計動員数は5万人以上に達している。
生みの親の羽佐間は「声優が、舞台上で生の声を届ける姿を間近で見られること自体が大きな魅力。その場で演じる姿を、ただ見て、聞いて、感じてもらえれば、それだけで十分に楽しめます」、最初から参加している山寺は「ライブならではの緊張感と、声優の肉声が生み出す舞台の空気を浴びる。映画と舞台、完成と挑戦、伝統と革新が交錯する唯一無二の表現となっています」と魅力をアピール。
山寺は「チャップリンの孫は2度観劇に訪れ、『とても良かった』と喜んで帰国されました。演じられる作品はチャップリン協会から正式な許諾を得ており、『山寺宏一さんが演じるなら』と条件付きで許諾が下りた作品もあります。これは日本の声優技術の芸術性が世界的に認められた証し」と、国際的な評価も指摘した。
山寺は「ライフワークとして続けていきたい」とまで言い、20年前から磨いてきた「犬の生活」には「“これを面白くないと言われたら声優をやめてもいい”--それほどの覚悟で臨んでいます」と自信をにじませる。ロイドやキートンは「まだ手探り」だといい、「だからこそ挑戦したい。ぜひ“ド滑りするかもしれない山寺宏一”を観に来てください」と、意欲的に語っていた。
日程と演目、出演声優は次の通り。
【東京】10月31日~11月2日、有楽町よみうりホール
【愛知】11月22日、Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
【宮城】12月6日、仙台電力ホール
【大阪】12月20日、新歌舞伎座
出演声優は天﨑滉平、池澤春菜、井澤詩織、市川太一、井上和彦、井上喜久子、井上ほの花、今井文也、上坂すみれ、浦和希、大塚剛央、鬼頭明里、寿美菜子、小林由美子、高木渉、武内駿輔、土井美加、戸松遥、冨永みーな、中尾隆聖、仲村宗悟、長縄まりあ、羽佐間道夫、濱健人、林原めぐみ、林勇、速水奨、潘めぐみ、平野綾、福山潤、三石琴乃、森久保祥太郎、安元洋貴、山寺宏一ほか(五十音順)。
演目は初となるチャップリンの「キッド」と「キートンの文化生活一週間」、10年ぶりの再演となる「ロイドの巨人征服」、山寺宏一が独演する「犬の生活」。
なお、出演声優と演目は日にちと会場によって異なるため、公式サイトで確認のこと。
