吉永小百合に特別功労賞 27日開幕東京国際映画祭で 「偉大なご功績に対する敬意と感謝の証」

 俳優・吉永小百合(80)に対し、27日開幕の第38回東京国際映画祭において、長年の映画界への功績をたたえ特別功労賞を授与することを14日、同映画祭が発表した。

 吉永は1959年に「朝を呼ぶ口笛」で本格的映画デビューを果たして以来、常に第一線で活躍。出演映画の本数は120本以上に及ぶ。日本アカデミー賞では史上最多となる最優秀主演女優賞を4度受賞(「おはん」「天国の駅HEAVEN STATION」、「つる -鶴-」「華の乱」、「長崎ぶらぶら節」、「北の零年」)。また、文化功労者としての選出をはじめ、紫綬褒章も受章している。

 東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康氏は「吉永さんは、長年にわたり幾多の困難に立ち向かいながら日本映画の頂点に上りつめた方です。その姿は、この度、主演された『てっぺんの向こうにあなたがいる』の中で女性として世界初のエベレスト登頂を成し遂げた不屈の登山家の姿と重なります」と評価。「吉永さんの偉大なご功績に対する敬意と感謝の証として特別功労賞を贈呈できることを栄誉に思います」とコメントした。

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