２７日のＡＢＣテレビ「教えて！ニュースライブ　正義のミカタ」では、自民党総裁選で優勢とされた小泉進次郎陣営で、広報担当だった牧島かれん元デジタル相の事務所が陣営に、進次郎氏を過度に褒め称える「やらせコメント」や、高市早苗氏への中傷ともとれるコメントを総裁選動画に投稿するよう参考例文付きで依頼していたステマ問題を特集した。

　番組は大荒れの盛り上がり。解説役の政治ジャーナリスト青山和弘氏をはじめ出演陣が、自民党も今回問題への反応が緩く、事の深刻さが分かっていないとして「鈍い！」と指摘した。

　京大大学院教授の藤井聡氏は、２６日に小泉進次郎氏が会見で謝罪はしたが、ステマ問題ではなく、参考例文に「一部行き過ぎた表現があった」として、高市氏中傷とも取れる内容に対しての謝罪だったと指摘。

　「皆さん、進次郎さんが謝罪したと思ってますけど、ここで問題なのは、自陣営の利益のために、思ってもいない事を言ってと頼んで、嘘をフェイクで書いたこと」と指摘した。「もうちょっとぬるく誹謗中傷したら良かったとか、褒め方もぬるくしたら良かったとかって問題じゃなく、ゼロ・イチでアウトなんですよ。行き過ぎとかって話じゃない」と語り、「感度鈍すぎで、本人自身が感度鈍いんですよ。何をやったか分かってないんですよ、進次郎が。信じがたいですね」と語った。