NewJeansプロデューサー プットオプション請求訴訟で対立事務所と激しい攻防 両者主張を譲らず
韓国のガールズグループ・NewJeansの“生みの親”として知られるアドア(ADOR)前代表のミン・ヒジン氏(46)が11日、韓国芸能プロダクション・HYBE(ハイブ)との260億ウォン(約26億円)相当のプットオプション(あらかじめ決めた行使価格で、商品を売る権利)関連の、株式売買代金請求訴訟の証人としてソウル中央裁判所へ出向き、公判では両者が主張を譲らず激しく対立したと、現地メディアのスポーツ京郷などが報じた。
記事によると、この日の公判でHYBEのチョン・ジンスCLOは「ミン前代表が今年1月、日本投資者たちの訪韓ミーティングの状況と、NewJeansの専属契約仮処分の局面において『(裁判に)100%勝つ』という趣旨の、法務法人セジョンの意見書を日本語翻訳したものを、投資者へ伝達したという資料を確認した」と明かしたという。しかし、該当の投資者が誰であるかは、具体的に言及しなかったと伝えた。
アドアは、NewJeansがデビューした2022年に40億ウォン(約4億円)の営業損失を出したが、翌23年には335億ウォン(約33億5千万円)を記録。ミン前代表が保有するアドア株式は57万3160株で、持分の18%に相当し、プットオプション行使時、ミン前代表が受け取れる金額は約260億ウォンと推定された。
ミン前代表は、これを「奴隷契約」と呼び、チョンCLOは「それを不公正契約とおっしゃるなら、私は同意しない。当時、ミン前代表の契約について報道された際、『これが奴隷契約なら、喜んで奴隷になる』という反応が多かったと記憶している」と伝えた。
この意見に対して、ミン前代表は休廷直前に「公平に話し合おうと思って来たのに、(チョンCLOの)言うことは嘘が多すぎる。来なければ、大変なことになる所だった」と反発したことを伝えた。
そして「私の記憶では、(当時、HYBEのCEOだった)パク・ジウォンもチョン氏も、確答や肯定的なシグナルはなかった。音声記録もあるのに、なぜ偽証するのか」と反論。
加えて「外部の投資家と会ったという疑惑についても、それが事実なら、なぜ証拠として提出しなかったのか」などと、反撃の手を緩めなかったとした。一方のチョンCLOも「言葉尻をつかむなら、答える意味がない」と、両者は激しく対立したという。
裁判所は、ミン前代表に対する本人尋問を11月27日に行うことを決定したと伝え、弁論終結は12月18日に行われる予定だという。
