元NHK解説委員 「学校は子供の頃からなじまなかった。よくお腹が痛いといって学校を休んだ」→不登校というレッテルに疑問
元NHK解説委員の柳澤秀夫氏が4日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」に出演し、小中学校における不登校児童・生徒数が増加している問題について自身の経験を元にコメントした。
番組では、「子供の不登校増加 今の子供に必要なケアとは」とし、「小中学校における不登校児童・生徒 13年度は11万9617人 23年度は34万6482人 11年連続過去最多」と深刻になっていることを伝えた。最近では仮想空間で交流できる取り組みもあることを報じた。
柳澤氏は「不登校という言葉、わたしが子供の頃は耳にした記憶がないですよ」と以前にはなかった表現ではないかと指摘。「ちょっとずるして学校行きたくないとかありましたから。これが社会問題化してきていることは分かるんですけど、不登校というレッテル貼りを、学校に行かなければすべて不登校という分け方をするのはどうなのかなという気がする」と持論を述べた。
さらに柳澤氏は「もう少しそこをおおらかに見て、時間的な経過を見ながら本当に重大な問題があって学校に行けない状況なのか、それとも気分がなんとなく乗らなくて学校に行けないのか、大人も見ていく必要がある。私自身、正直に言って学校は子供の頃からなじまなかったんです。枠に入れられるのが嫌でね。自由にさしてくれるのがいいので、よくお腹が痛いといって学校を休んだ記憶があるんですけど」と苦笑しながら振り返った。
また、「大人の世界は今、リモートとか在宅というのがあるんですから、子供にとってももう少し場を緩やかにしてあげて、教育というのは必ずしも教室にいて先生から教えられるのが教育じゃないんだと、おおらかで、寛大で枠の広い教育をこの時代考えてもいいんじゃないかという気がしますね」と時代に合った教育を提唱した。
