「モーニングショー」玉川徹氏 進退明言しなかった石破首相「何をやりたくて総理続けるのかが一番大事」
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。自民党の総裁選前倒し論が加速する中、石破茂首相の進退について言及した。
2日に自民党の両院議員総会が行われ、石破首相は参院選での大敗について陳謝したうえで、自らの進退について「しかるべき時に決断する」などと述べたが、その時期などについては明らかにしなかった。一方で、森山裕幹事長をはじめ、小野寺五典政調会長、鈴木俊一総務会長、木原誠二選対委員長の党4役が一斉に辞意を表明した。
玉川氏は、各社の世論調査で石破内閣の支持率が上昇傾向にあることに触れ、「それっていろんな理由があると思うけれども、引きずり下ろそうとしている人たちを見ていて、(世論が)裏金議員に負けるなっていうふうな思いもあると思うんですよね」と推測した。
その上で、「石破さんがいろいろ状況を見て、これは勝てそうだと思っていくというよりも、自分はこれをやるんだという強い思いで進んでいった方が逆に結果はついてくるんじゃないですかね」と述べた。
小泉純一郎元首相が郵政民営化を掲げて、総選挙に打って出た郵政解散を例に挙げ、「あれで本当に勝てるかどうかって勝算があったのかどうか分からないですけども、結果としてものすごい劇的なことが起こったっていうのは、強い思いがあるとそこに引きずられる人が出てくるわけなんですよね。ただ一体何をやりたくて、総理を続けるんだということが一番大事なんじゃないかと思うんですよね」と私見を述べた。
「石破総理、3つ挙げている中に、米農政の問題を挙げているんで。このまま石破総理じゃなくなっちゃったら、骨抜きになっちゃう可能性だって十分にあるわけですよ。ボクは個人的にはですよ。一内閣で1つの改革ができたら十分かなぐらいに思いますので、それをやりたいということであれば、その熱い思いで進んでいくのが石破さんにとっても一番いい形になるのかもしれないし、国民にとってもいいかもしれないですね」と持論を展開した。
