織田裕二「死のうと思った」挫折と孤立「誰にも相談できないし、誰もいない」ドクターストップで失った学生時代の生きがい

 TBS系「日曜日の初耳学」が8月31日、放送された。

 この日は俳優・織田裕二をゲストに迎えてタレント・林修がインタビューを行った。

 スポーツ少年だったという織田は、高校時代の大きな挫折を回顧。「僕はスポーツがすごく好きで。テニスはずっと中学やって、高一の時に膝を壊して。ドクターストップで『もう歩けなくなるよ』って言われて。今もここ(膝)がボコって2つあるみたいな」と振り返った。

 「それまでスポーツばっかりで来たから、テニス部をやめたら友達いないんですよね。『あ、俺テニス部の仲間しかいなかった…』と。けど、やめちゃったから距離ができちゃうんですよ。寂しい…。何もなくなっちゃったんですよね」と、深い喪失感と感じたことのない孤立に苛まされたことを述懐。

 林から「どんな思いだったんですか?」と当時の心境を聞かれ、織田は「いやいや、もう死のうと思いました。いや、苦しくて…。誰にも相談できないし、誰もいないしっていう。『何だったんだろう?俺の人生』と思って。まあ、いろいろあったんですけど、そういう時期もありますよね」と当時の心境を明かした。

 織田は、立ち直れた契機を思い返し「いい加減な同級生と出会えたからですね。部活をやめて遊び回ってた連中がいて。今まで僕らは縦ノリで。先輩後輩じゃないけど。『声出せ!』『おお!』とかでやってたのが(退部後は)『暑いね?』って。『今日はちょっとコーヒー屋さんに寄ってから学校行きますか?』みたいな、そういう連中がいて」と回想。

 「(友人たちの)ノリが全く真逆だったんです。あ、気持ちいいなって。この横のノリっていうか。そこで、自分を変えたというか、演じたのかもしれないですね。新しい自分を作り直したっていうか」と振り返った。

 織田は「僕が知ってる世界なんて、学校とか親とか、すごい狭い人間関係の中で。何を悩んでんだと。自分がここの価値観に合わなくたって、他に行けば、もしかしたら合う所もあるかもよとか。目からウロコじゃないけど、ようやく気づけたんでしょうね。その辺で。すごく大きな変化でしたね。僕にとっては」と目を細めた。

 続けて「だから、もし、今悩んでる子がいても、全然気にする必要はないというか。もっと広く、いっぱい、世界にはいろんな場所があるんで。(いろんな)人もいるし。今、合わなくても心配ないよって思いますけどね。ちゃんと逃げ場はあるんで。逃げていいと思います」と悩める十代に向けてメッセージを送っていた。

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