玉井詩織の“ももクロ道”「やめたいと思ったことはないかも」30代突入&デビュー20周年初写真集発売

 ももいろクローバーZの玉井詩織が、デビュー20周年&30歳の節目に、初の写真集を世に放つ。27日に王道の「たまゆら」とストーリーに合わせて役を演じた「しおどき」(SDP)を2冊同時リリースの大盤振る舞い。24日には都内の書店で発売記念イベントを行った。これに先駆け、激流のような“ももクロ道”を駆け抜けてきたしおりんが、撮影を振り返るとともにアイドル人生を回想した。

 グループでは3人目の30代突入。誕生日には「畑」にいたという。泥くさいエピソードがなんとも、ももクロらしい。

 「誕生日当日は畑に行ってきました!野菜が大好きなので収穫のお手伝いにいくんです。朝から畑で収穫をして、夜の配信のスタッフさんに『朝採れのにんじんです!』ってあげました。いっぱい汗をかいて、充実してましたね!」

 10代から変わらぬスマイルで振り返った玉井だが、節目の初写真集ではすっかり大人になった姿を提示している。高城れにと百田夏菜子も30歳で写真集を制作しており、後に続いた格好だ。

 「王道ってよりは邪道なアイドル路線を歩んできたので、これまで写真集を出さなかったことに疑問もなくて。今回、どんな写真集を出しましょうって時に王道の写真集だけじゃつまらないし、埋もれちゃう。ちょっとそこは個性を出したい思いもあって2冊提案させてもらいました」

 王道の「たまゆら」ではセクシーなカットもあり「思ったより露出があったなって思った時には時すでに遅し」と苦笑するが、すらりとした美脚が話題となっている。

 「しおどき」では、ドラマ「silent」の脚本家・生方美久氏がつづったストーリーに合わせ、別の人生を生きる女性たちを演じた。撮影前には生方氏と話し合いの場があったという。

 「『もしこの仕事をしてなかったらどんな仕事してたんですか?』と聞かれて『美容系か調理、製菓の専門学校に行きたかったです』とお話しさせていただきました。勉強がすごく嫌いだったんです。手先を動かす仕事がしたかったんですよね」

 デビュー20周年。年齢を重ねても第一線のアイドルとしてモノノフを沸かせ続けている。

 「流れに身を任せた方がうまくいくタイプ」と自己分析する、ももクロのバランサーは「20年って数字に驚くけど、そんなにやってるつもりもないっていうか、不思議な気持ち。不安はずっとあるけど、やめたいと思ったことはないかもしれないです。やめたらどうなんだろうって想像したことはたくさんあるんですけど、想像して…。わからなかったです」と笑う。

 「劣等感のひとつなんですけど、私ってすごいやりたいことってなくて。『これがやりたい!』って情熱がある人に憧れるんですよね。けど、私は『これがやりたい!』がなかったからこそ、続けてこられたのかなとも思うんです」

 流れ、流され、今では後輩グループに背中を見せる立場となった。

 「ももクロみたいになりたいって、みんなにとっての女性アイドルのロールモデルみたいな存在になれているのだとしたらうれしいと思う反面、自分たちも難しいなと思いながらやっているんですよね。女性グループが年齢を重ねていくことが難しいんだって例をちょっとずつ崩していけたらいいなとは思います。自分たちの活動が『ああいう風になりたいな』ってなれているのだとすれば、間違ってなかったんだなって思えるので」

 邪道を進んでいたら正道となった。2冊の写真集に思いを込め、これからも、ももクロ道を歩んでいく。

 ◇玉井詩織(たまい・しおり)1995年6月4日生まれ。神奈川県出身。2005年にスカウトされ、芸能界入り。08年にももいろクローバーの結成メンバーとなる。イメージカラーは黄色で「ももクロの若大将」と呼ばれる。今年5月に日本武道館でソロコンサートを開催。9月にはヒロインを演じる音楽劇「謎解きはディナーのあとで」が控える。

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