小澤征悦 「父のようでありたい」背中押された征爾さんの「言葉」明かす 妻・桑子アナへの思いも ドラマで“ダメ夫”熱演

 俳優の小澤征悦(51)が、ABCテレビ制作のテレビ朝日系ドラマ「こんばんは、朝山家です。」(日曜、後10・15)で“ダメ夫”役を熱演している。“キレる妻”役の中村アン(37)とW主演を務めており、「いかに自分の家族が大事かを感じてもらえたら」と、ホームドラマである同作への思いを語った。また、世界的な指揮者として活躍した父・小澤征爾さんからの忘れられない言葉も明かした。

 年齢を重ね、ベテランの風格が漂う小澤だが、役柄やドラマについては熱い言葉が並んだ。

 「ドラマは家族が日常を送っている、たわいのない会話を繰り返している。その中でけんかをしたり。セリフの日常会話の裏にある気持ちがとってもいとおしい」。台本を読んだ時には、一家奮闘の物語に「家族愛」を感じ取ったという。

 今作では小澤ができの悪い夫・朝山賢太役で、中村アン演じる妻・朝子が激しい叱咤(しった)で賢太を導く。外では立派でも、家庭内ではダメ人間-そんな夫を妻は、気持ちいいほどの正論で罵倒。とはいえ信頼関係はあり、決して見捨てることなく、夫の映画監督になる夢をかなえるため懸命に動く。

 2021年にNHKの桑子真帆アナウンサーと結婚。プライベートでも夫婦生活を送る中で、夫婦関係を描く作品に出演している。「家族というのは一つ一つ状況も違えば、いろいろなことが違って比較できるようなものではない。でも確かに今回の役で隣人を愛するという感覚は深まった」と、改めて大切な家族への思いを強くした。

 小澤は「本当に1人でも多くの方に見てほしい」とアピール。「両親、兄弟、自分の一番近くに、隣にいる人が、こんなにも大事だというのを感じていただけたらこのドラマは成功」と伝えたいメッセージを明かした。

 1998年のデビューから27年、「30年も見えてきて怖い」と、笑顔で時間の流れを受け止めている。「芝居の世界は本当に一期一会」と言い、印象的な出演作に02年のNHK連続テレビ小説「さくら」でヒロインの相手役を演じたことを挙げて「自分を世に出させてもらった転機になった作品」と感謝した。

 その上で、27年の歩みには「振り返った時にできた道が自分」と胸を張り、「がむしゃらにできる最大限のことをやってきた。悔いを残さないように一つの作品ごとに挑戦して『俺はこういうことをやってきたんだ』と言えるように」と妥協のない姿勢を貫いてきた。

 征爾さんからも後押しされた。日本の大学に在学中、映画監督を目指して米ボストン大学に留学したのが始まりだった。

 「芝居に初めて触れて、演じる側も本当に面白いと思った。21歳の時に日本に戻って、親父に役者をやると言ったら、『俺は音楽以外は分からない。でも俺に手伝えることだったら、何でも手伝うよ』と。今思えばなかなか言えない言葉で心強い優しい言葉だった」

 撮影現場に征爾さんが現れたこともある。映画に初出演した「豚の報い」(99年)のロケ地・沖縄まで足を運び、演技を見つめた。

 「現場も征爾さんが来たぞって。みんなワーってなっちゃって。でも(監督の)崔洋一さんも喜んでくれて」

 さらに「山田洋次監督の作品に出演した時も急に現場に来た。山田監督の隣に座ってじーっとモニターを見ていた」と回想。「最初は何してんの?と思ったけど、それも愛だと思う。そういう背中を見ることができてよかった。もし自分がこれからそういう立場になったら、父のようでありたいと思う」という。

 経験を積み重ね、人として、俳優として深みを増した小澤がホームドラマで表現する家族の愛から、目が離せない。

 ◇小澤征悦(おざわ・ゆきよし)1974年6月6日生まれ、米カリフォルニア州出身。98年、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」で俳優デビュー。99年、「豚の報い」で映画初主演。今後の出演作に、日本テレビ系「24時間テレビ」内のドラマ「トットの欠落青春記」(30日放送)、NHKドラマ「永遠についての証明」(今秋放送予定)、映画「ベートーヴェン捏造」(9月12日公開)、「栄光のバックホーム」(11月28日公開)がある。身長183センチ。

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