元宝塚月組・ゆいかれん ドラマ「リベンジ・スパイ」で存在感「映像も計算が大事だと気付いて」
宝塚歌劇団月組出身の俳優・ゆいかれん(27)が、テレビ朝日系連続ドラマ「リベンジ・スパイ」(土曜、後11・00)で、主人公・優我(なにわ男子・大橋和也)に思いを寄せる明日香役で存在感を発揮している。
明日香は専務・章(高橋光臣)の秘書で、優我に恋するが、優我が入社してきた社長令嬢・花(渋谷凪咲)にひかれ、足元が揺らぐ。ゆいは「複雑な女の子のもどかしさとか嫉妬を表現できたらいいなと思いますし、コンプレックスを引きずっている部分は作り込んでいきたい」と、役作りの取り組みを説明した。
宝塚を退団して2年、ドラマを中心に映像の演技を磨いてきた。「ここ半年くらい、映像も計算が大事だと気付いて。自分がどう見えるか考えながらお芝居することは大切だから、根本は舞台と一緒なのかな。作り込んでいるように見えないけど、世界の中にいて、自然体に見えるにはどういう計算をしたらいいのかなと思うようになりました」と、映像への適応が進んでいる。
「リベンジ-」でも「カメラを意識してお芝居するのってこんなに難しいんだ!」という発見があった。「学ぶことばかりで、スポンジ状態なんですけど。(2年前は)自分の中にスポンジすらない。何を吸収していいか分からない。最近はスポンジができあがったので、成長だなと思います」と進歩を実感中だ。
目標は「引き出しの多さにすごい憧れがあって、ああいうお芝居ができる女優さんになりたい」という松たか子。「天と地ほど違うんですけど、天を追いかけて頑張りたい」と、志も高く演技に精進する。(藤澤浩之)
◇ゆいかれん 1997年9月6日生まれ、愛知県出身。2013年、宝塚音楽学校入学。15年、101期生として入団。娘役「結愛かれん」として活躍。23年退団。今年4月期はテレビ東京「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで」「失踪人捜索班 消えた真実」、TOKYO MX「低体温男子になつかれました。」などのドラマに出演。身長163センチ。血液型AB。特技はダンス、料理。趣味はグルメ。
