佐藤隆太 阪神優勝でCSと舞台がモロかぶり 甲子園観戦したいけど「万が一悔しい結果になったら…」
俳優の佐藤隆太が11日、西宮市内で主演舞台「明日を落としても」(10月11~16日・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)の取材会に出席した。
六甲山の麓の老舗旅館を舞台に、阪神・淡路大震災が発生した1995年と、30年後の今を巡り、当たり前に生きる大切さを描く。25歳と55歳を行き来しながら役を演じる佐藤は「(役が)自分と似ているところが多いな、と感じました。大人になりきれないというか、どこか幼さが残っているというか、照れくさいですけど」と、笑顔を見せた。
自身は被災の経験はなく「僕がわかったように言葉を紡いでいくということはすごく難しい」としながらも、台本を読んだ際には「抱える痛みや傷に人生をかけて向き合っていく、ということがすごく自分に響いた」と、共感。演出が敬愛する栗山民也氏であったことからも出演を熱望したという。
取材会中、熱狂的な虎党としても知られるだけに、現在11連勝と絶好調のプロ野球・阪神の話題を自ら切り出した佐藤。会場となった兵庫県立芸術文化センターは、甲子園球場にほど近く、この日はナイター開催日とあって、「戻って(別作品の)撮影の準備をしないといけなくて。行きたいなと思っているんですけどね…」と唇をかんだ。
また公演期間がクライマックスシリーズの日程と重なっていることにも「そこが難しいところ」と思案顔。阪神がこのまま優勝すれば15日のファイナルステージ初戦は阪神のホーム・甲子園での開催となる。昼公演のみのため、チケット次第で現地観戦も可能だが「万が一悔しい結果になり引きずって舞台に上がるのは避けたいので、慎重に考えたい」と、自分にブレーキ掛けていた。
