タレント・指原莉乃プロデュースのアイドルグループ≠ＭＥが１０日、福岡市民ホール大ホールで全国ツアー２０２５「Ｗｅ　ｗａｎｔ　ｔｏ　ｆｉｎｄ　“カフェ樂園”」の福岡公演を開催した。昼夜２公演で４０００人を動員した。

　２年ぶりの福岡公演で「ノイミー」コールが響き渡った。人気曲の「夏が来たから」、「まほろばアスタリスク」やツアータイトルで初披露となった「カフェ樂園」など全２３曲を熱唱。リーダーの蟹沢萌子（２５）は「今日という日は今日しかないからこそ、一度きりのこの時間を皆さんと過ごすことができて幸せです」と感謝した。

　ツアー開幕前の４月には１０ｔｈ両Ａ面シングル「モブノデレラ／神様の言うとーり！」発売記念イベントがファン以外の来場者による暴力行為が確認されるなどして開始直前に急きょ中止になるアクシデントも経験。それでも、活動を止めることなく進んできた。

　その指原作詞の新曲「モブノデレラ」のＭＶは公式ＹｏｕＴｕｂｅ内でグループ史上最多１１００万回以上再生されるヒットぶり。“今までとは違う自分をみんなに経験してほしい”そんな指原プロデューサーの思いが込められたグループ名の通り、これまでの楽曲では見せたことのない情念のこもった嫉妬の顔つきを同曲で表現し、新たな路線も見せたことはより人気拡大させ、勢いを示す形となった。

　福岡はＨＫＴ４８のメンバーとして現役時代に活動した指原とも縁深い場所。蟹沢は「過去のツアーでは福岡公演に指原さんもお忙しい中、来てくださったりしてすごく思い入れがあるからこそ今日も見守っていただいているような気持ちになりました」と明かし、「どんな時も指原さんが書いてくださった楽曲がそばにあるからこそ、私たちは強くなれるので、いつか指原さんの出身の大分県でもライブができたらと思います」と見据えた。

　残すはツアーファイナルの東京・国立代々木競技場第一体育館。蟹沢は「代々木第一体育館はすごく大きな会場ですが、たくさんの方がこの日を待っていてくださるからこそ私たちも愛を一人ひとりに全員分お届けするつもりでステージに立ちたい」と誓えば、谷崎早耶（２５）は「これからもにノイミーちゃんのことを一番愛してくれたらうれしいです」と呼びかけた。