フジ第三者委員会 中居氏代理人主張の漏えい疑惑を完全否定 下書き作業上のミスと弁明

 元タレント・中居正広氏の問題を巡って調査書報告書を作成、公開した第三者委員会が7日、報道各社に文書を送付。中居氏の代理人弁護士から指摘された報告書の情報漏えい問題について否定し、Wordファイルに「A&S」の名称が残っていた経緯について説明した。

 同委員会は「渥美坂井法律事務所の関与がないことについて」と題した文書を報道各社に送付。同委員会が調査報告書のドラフト(下書き)作業を行う際、以前に同法律事務所と協働した際に使用したWordファイルを再度使用したために、ファイルの作成者欄に「A&S」(渥美坂井法律事務所)の名称が残ってしまい、調査報告書(公表版)のPDFファイルを作成した際にも残ってしまったと弁明した。

 その上で、「第三者委員会の業務に同法律事務所が関与したことは一切ございません。また、フジテレビ第三者委員会から同法律事務所に調査に関する情報が伝わったことも一切ございません」と、漏えい疑惑をキッパリ否定。同事務所に対して謝罪した。同事務所も同日、公式サイトで「フジテレビ第三者委員会に係る当事務所に関する報道について」と題した文章を掲載。関連を否定した。

 中居氏の代理人弁護士は5日に声明文を発表し、第三者委の対応に対して抗議。「第三者委のヒアリングにおいて情報漏洩があった」「調査報告書が日弁連の第三者委員会ガイドラインに違反し、その全部または一部が『A&S』なるところに対し、事前に開示・共有されていたのではないかという疑い」を訴えていた。

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