藤木直人“えって思うような役”が「キャパシティーを広げてくれている」語った役者生活30周年の現在地

 爽やかな笑顔を見せる藤木直人(撮影・佐々木彰尚)
 俳優デビュー30周年を迎える藤木直人(撮影・佐々木彰尚)
2枚

 俳優・藤木直人(52)が7月期のフジテレビ系主演ドラマ「最後の鑑定人」(9日スタート。水曜、後10・00)の放送中に、俳優デビュー30周年に突入する。95年8月にフジテレビ製作の映画「花より男子」の花沢類役でデビューし、数々の人気作で経験を積み、満を持してフジ連ドラ単独初主演に挑む。時の変化を感じながら、自身を成長させる作品との出会いを待ち望んでいるベテランに、今作に挑む思いや役者生活30周年の現在地を聞いた。

 役者としての年輪を重ね、フジテレビ作品に帰還する。俳優デビュー30周年を迎える藤木は「フジテレビ製作の映画でデビューさせてもらい、30年たった夏にオファーをいただけたというのは運命。感慨深いものがある。できれば多くの人に見ていただきたいけど、少なくとも見ていただいた方に『見て良かった。楽しかった』と思ってもらえるような作品にしなくては」と力を込めた。

 今作は、かつて科捜研エースとして活躍した主人公・土門誠(藤木)が科学的アプローチを駆使し、難事件を解決に導く姿を描く。初挑戦となる鑑定人の役作りは、スタッフが用意した資料や科捜研が題材の作品を見て勉強。早稲田大学理工学部卒の“理系人間”である藤木は「理系の役が割と多くて、毎回専門用語を言わされることも多いので、今回も頑張ります」とおちゃめに笑った。

 土門のバディとなる研究員・高倉柊子を演じる俳優の白石麻衣とは、自身がパーソナリティーを務めていた日本テレビ系「おしゃれイズム」で共演済み。ドラマは今作が初共演となるが、「白石さんはアイドル、モデルもされて、それなのにバラエティーに来たらモノマネで笑いを取る非常に器用な方だと思っていた。ご一緒することができて、頼もしく思います」と喜んだ。

 記者が自身の誕生年と藤木のデビュー年が同じことを伝えると、藤木は「白石さんが『小中学校の時に見てました』と。おかしいな…」と時の早さを再確認。自身は時を経ても「中身は幼いというか子供っぽいまま」と変わらないというが、演じる役の幅については「やっぱり如実ですよ。キラキラしている役から、だんだんお父さん役になっていくわけだし」と広がったと感じている。

 自身を「新しい事に飛び込まないようなタイプの人間」と分析。自ら役の希望を出すことなく、オファーを受け入れ続けてきた。「えって思うような役が来るわけじゃないですか。アメリカ帰りのカウボーイとか。俺、山﨑賢人君の映画ではロボットでしたからね?人間じゃないじゃん!どうすれば良いんだよというのもある。役者以外のバラエティーとか、自分ではしないようなオファーが自分のキャパシティーを広げてくれている」と感謝する。

 作品との巡り合わせで様々な役を経験し、52歳の現在も成長中だ。役者としての展望は「何もないですよ」と即答。「老いていく中で、もっともっとオファーとかも変わってくるだろうし。その中で、新たに自分が模索していかなきゃいけないことなのだろうなと。結局は真摯に作品や役柄に向き合ってということなのかな」。目の前の作品に打ち込み、先の未来を切り開いていく。

 ◇藤木 直人(ふじき・なおひと)1972年7月19日生まれ。千葉県出身。早稲田大学理工学部卒。在学中に映画「花より男子」の花沢類役に抜てきされ、95年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「あすか」やフジテレビ系「ナースのお仕事」、日本テレビ系「ギャルサー」「ホタルノヒカリ」などの話題作に出演し、08年に初舞台を経験した。99年に歌手デビューも果たし、日本武道館ライブも成功させている。特技はルービックキューブ。身長180センチ。血液型A。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス