なにわ男子・藤原丈一郎（２９）のＨＯＴな夏が始まる。グループは、きょう２日に４枚目アルバム「ＢＯＮ　ＢＯＮ　ＶＯＹＡＧＥ」を発売。同作を引っさげ、１９日から全国９都市４３公演を巡るアリーナツアーを開催する。ソロとしては、あす３日スタートのカンテレ・フジテレビ系「ロンダリング」（木曜、深夜０・１５）で地上波連続ドラマ初単独主演に挑む。来年控えるデビュー５周年に向け、エネルギッシュに活動の幅を広げるグループ最年長の素顔に迫った。

　取材部屋に入室した藤原は、夏到来の高揚感を隠しきれなかった。「今年の夏は“なにわ男子祭り”のようなファンの皆さんを楽しませられる季節になると思う。夏だけじゃなくて下半期もなにわ男子の色に染めて、皆さんのスケジュールがなにわ男子で染まるような１年にしたい」。２０代最後の夏は、アルバム、ツアー、主演ドラマと盛りだくさん。メンバー７人で新たな大冒険に挑む。

　毎夏のアルバム発売が恒例で、今年は旅をコンセプトとした「ＢＯＮ　ＢＯＮ　ＶＯＹＡＧＥ」を発売。初回限定盤はユニット曲も収録した。２２年発売の代表曲「ダイヤモンドスマイル」の歌割りから３組のユニットに分け、藤原は西畑大吾、大橋和也の年上３人組で「アダルティー」を歌唱した。グループはキラキラしたイメージだが、同曲で大人の色気を披露。新たな冒険をしてみた。

　ＹｏｕＴｕｂｅに公開されたミュージックビデオでは、年上組だからこそ出せる色気にやられ、ファンは「お兄ちゃんたち本気だしてきたやん…」「破壊力えぐ」とＫＯされた。藤原は「動くａｎａｎを目指した。アダルティー１００％。撮影するたびにスタッフさんが『ナイスアダルティー』と言ってくれて。『やっぱりなにわのお兄ちゃんやな』って思ってもらえるはず」と自信を見せる。

　１９日開幕のアリーナツアーへ「ファンの方が知っているなにわ男子も、知らなかったなにわ男子もまとめて見せて、ザ・アイドルだって見せつけたい」と燃える。各地を飛び回るが、ツアー中のルーティンは「各都市のユニホームを着てリハをすること」。野球好きという視点から「北海道なら日本ハムのユニホームを着る。メイキングで、ファンの皆さんはここどこだろうと思うじゃないですか。僕の服装を見れば分かります」と新たな楽しみ方を提案した。

　あす３日放送開始の主演ドラマ「ロンダリング」は、なにわ男子の「Ｂｌａｃｋ　Ｎｉｇｈｔｍａｒｅ」が主題歌に起用された。地上波初単独主演＆主題歌を担当という冠を背負い、「ドラマをやるとなったら主題歌はなにわ男子で、というのがデビュー前からの一つの夢だった。２０代ラストの年にかなえられたのはすごいうれしい」とＷの喜びをさく裂させる。

　今回演じる死者の声が聞こえるという特殊能力を持つ主人公にちなみ、今欲しい特殊能力を「指パッチンしたら全て片付けられていること」と回答。「洗濯機を回してから、洗濯完了の音が鳴っても取りに行くのが面倒くさい。服を決める時にこれかな？と次々ベッドに置いていって、そのまま出てきてしまって、誰かきたのかと思うくらいで。ツアーとかもキャリーケースも持って帰ってきて、すぐ出せないタイプ」といたずらに笑う。

　２０代ラストの年。入所からデビューまでに要した時間は１７年９カ月と事務所イチの苦労人だが、諦めない精神で突き進んだ２０代を「デビューも経験させていただいて、自分自身はすごく色々なことを学ばせていただいた」と総括。３０代に向けて「この経験を生かして、有言実行にする年にしたいなと。アグレッシブに挑んでいきたいです」と意欲を見せ、かなえたいことリストの一部を「居酒屋のトイレに行ったら世界一周のポスターあるじゃないですか。いつかあれ、行きたいです」と公開。プライベートでも旅に出たい様子だ。

　なにわ男子は来年１１月のデビュー５周年に向けて、順調に航海を続けている。「７人で最高のエンターテインメントを届けるのはもちろん、毎年の成長を見てもらうためにもっといろんなことに挑戦したいなって思います。なにわ男子の色を７人７色、もっともっと幅広く築いていけたら。最終的に大きな虹をかけることができるように。止まっていたら終わりだと思うので、常に走り続けたいです」。さらなる絶景を追い求め、７人の旅路はまだ続く。

　◆藤原丈一郎（ふじわら・じょういちろう）１９９６年２月８日生まれ。大阪府出身。ＳＴＡＲＴＯ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴ所属。０４年２月に入所し、２１年１１月に「初心ＬＯＶＥ」でデビューした。入所からデビューまでの期間は、１７年９カ月と最長。プロ野球・オリックスの大ファンで野球観戦が趣味。最近ハマっていることは「ランニング。すごい形から入っています。ピチピチのウエアに携帯も腕に巻くタイプ。一人で走るのは嫌やから、マネジャーさんを勧誘してます」。血液型Ｂ。