藤井聡太七冠 「面白い将棋を見せたい」関西囲碁将棋記者クラブ賞受賞 囲碁は井山裕太二冠
関西所属で活躍した棋士へ贈られる「第33回関西囲碁将棋記者クラブ賞」が19日発表され、将棋の藤井聡太七冠(22)、囲碁の井山裕太二冠(36)、特別賞には将棋の福間香奈女流六冠(33)が選出された。
授賞式に出席した藤井七冠は、5年連続5度目の受賞の喜びを語りつつ「昨年度を振り返ると、内容含め課題が見つかり、その分改善の余地も多く見つかりましたし、そこに向き合っていくことで実力を高めて、より面白い将棋をお見せできるように取り組んでいきたい」と、決意を口にした。
18日には第96期棋聖戦5番勝負第2局に勝利し、6連覇に王手をかけ、タイトル通算獲得数30期も目前。今後も続く激戦へ向けて「より精度を高めて準備していきたい。棋士になってから9年、もうそんなにたったのかという感じもしますが、初心というかシンプルな気持ちをこれからも持っていきたい」と、表情を引き締めた。
5年連続17回目の受賞を果たした井山二冠は「昨年は自分なりに手応えを感じられるような戦いを多くできた1年だった」と振り返る。一方で4月には十段を失冠。「今年に入ってからは良いときと悪い時の波が大きくなってしまっている」と反省点を口にした。
同席した受賞者2人と比べ「タイトルの数は見劣りするようになってしまいました」と自虐しつつ、25日から始まる第50期碁聖戦へ「いいきっかけをつかめるような5番勝負ができたら。結果は伴っていないながらも、少し光が見えてきていると感じているところもある」と、反撃を誓った。
