阪急阪神HD株主総会 宝塚歌劇団宙組劇団員急死問題に厳しい指摘「退団勧告すべきでは」
阪急阪神ホールディングス(HD)株式会社の定時株主総会が17日、大阪市内で行われ、出席した株主から2023年9月、宝塚歌劇団の宙組劇団員が急死した問題についての質問が飛んだ。
ある株主は、問題に関わったとされる現役劇団員の実名を挙げた上で「せめて退団勧告をするべきでは」と厳しく指摘。HD側は「基本的にはそれぞれが悪意を持って行ったものとは言えない、と考えている。ハラスメントであるということを指導できなかった劇団に責任がある。個人を責めるにはあまりにも重すぎるという判断。ガバナンスを強化する中で、二度とこのようなことを起こさない、と固くお誓い申し上げる」と、説明した。
また別の株主からは宝塚歌劇団が7月から株式会社化することに伴い「利益を追求するあまり、ハードスケジュールとならないか。ストレスを生み、いじめの原因となりかねない」と、懸念する声が上がった。
HD側は株式会社化について「法令順守を目的とした透明性の高い管理体制の構築のために行うもの」とし、「いたずらに利益を追うために、現場の劇団員に負担がかかることをやっていくつもりはない」と断言。現在も劇団員の意見を聞き取り、コミュニケーションを取る中で負担軽減を目指していることを説明した。
