高地優吾「感謝」グループ結成10周年 先輩KAT-TUNにも思い「この路線を背負えるのはSixTONESしかいない」
SixTONES・高地優吾がテレビ朝日系ドラマ「ムサシノ輪舞曲」(毎週土曜、後11・00)で約5年ぶりの連続ドラマ出演ながら、主演のAぇ!group・正門良規(28)から先輩として信頼を寄せられ、俳優としても存在感を見せている。グループとしては結成10周年、デビュー5周年を迎え「この6人でなかったら、やってこられなかった」とメンバーに感謝。同時デビューのSnow Manや尊敬する先輩のKAT-TUNへの思いも明かした。
優しい笑顔に穏やかな語り口調が周囲をなごませていた。久々の連ドラ出演にも自然体だ。「ドラマってこんな感じだったなと思いつつ、俳優さんってすごいなって。後輩ですけど正門も頼もしく見えるし、現場は和気あいあいとしています」と撮影を振り返った。
現場では正門から話しかけやすいと頼られている。後輩を気遣っているのかと問うと、高地は「何にも意識していない」と笑い、「どこの現場にいてものほほんとしている。ずっとこんな感じのテンション。誰に対しても同じように接しています」と柔らかい雰囲気は持ち味となっている。
結成10周年のグループで過ごす時も「自分は飾ったりはしない」と自然体。お互いの信頼は増すばかりだ。デビューからも5周年と節目の時を迎えた。「あっという間だった。ついこの間、デビュー曲のMVを撮ったのに。でも不思議なことで仲の良さも変わっていない。昔から楽屋にいても高校生みたいな会話をしたり。この関係が崩れていないのがより時間を早く感じさせるのかな」。大人になっても変わることがない強固な絆で進んできた。
誰一人として欠けることなく到達した10周年でもあった。自分たちで志願して結成したグループということもあり、「6人」での活動へのこだわりはより深まった。
「本当にいいメンバーに恵まれた。改めて他の5人に感謝しなければいけない。この6人じゃなかったら、ここまでやってこられなかった。SixTONESを組んでから大きくない会場を埋められなかった時代もあった。その6人が今、5大ドームツアーをやっている。互いに苦労を知っている仲間だからこそ改めてこの6人でよかった」
先輩グループではKAT-TUNが3月をもって解散した。高地が初ステージを経験したのはKAT-TUNの東京ドーム公演だった。「亀梨(和也)くんに事務所に入った時からかわいがってもらったり、中丸くんにボイパを教えてもらっていた。(09年6月の8日間)連続でやっていた東京ドームのライブに出させてもらって思い出ばかり。ジュニアの時はKAT-TUNかKis-My-Ft2の曲しか歌ってなかった」と振り返った。
その上で「本当にさみしい。僕たちの青春を支えてくれた」と惜しむ。「もう伝説のグループ。あのイケイケ、ギラつきはKAT-TUNにしか出せない。絶対に追い越せない壁ではあるかもしれない」。ただ「楽曲や伝説は受け継がれるものだと思う。われわれSixTONESはKAT-TUNが敷いたレールを通ってきたと思っている。今の事務所でこの路線を背負えるのはSixTONESしかいない」と覚悟もにじませた。
6月4日には新曲「BOYZ」もリリースしたSixTONES。活動も順調で高地は今の目標に「また6人でディズニーランドに行きたい。今年の始めに6人で行けたけど次はディズニーシーかな」と笑顔で掲げた。
すでにドームツアーも実現している中で、SixTONESにとって20年に同時デビューしたSnow Manが4月に国立競技場でのライブを成功させた。高地は「同時デビューだけど、Snow Manは先輩で(国立に)立つべくして立っていると思う。自分たちはSnow Manに教わってきたこともある。まだ実力も差は感じることはある」と受け止めつつ「でも、追いかけますよ」と力強く決意。その目をギラつかせた。
◇高地 優吾(こうち・ゆうご)3月8日生まれ(年齢非公開)。神奈川県出身。15年5月1日結成のSixTONESのメンバー。特技はボイスパーカッション。「温泉ソムリエ」の資格を持つ。メンバーカラーは「黄色」。身長175センチ。血液型A。
◆「ムサシノ輪舞曲」 「フィール・ヤング」で連載中の河内遙の話題作「ムサシノ輪舞曲」(祥伝社/既刊4巻)のドラマ化。正門が10歳年上の女性を一途に思い続ける主人公・阿川龍平役で、ライバルの出現により10年の時を経て片思いがついに動き出す。
高地が演じるのは、長年付き合っていた彼女にフラれて実家に戻ってきた武蔵原環の年子の弟・文太。隣に住む龍平とも家族同然に育ち、「いい意味でかき乱して、文太もしっかり恋愛に関してはこじらせているところがある。そこは見どころ」と挙げた。
約5年ぶりの連ドラ出演。それでも「すごくのびのびやらせてもらっている。自分の中で思い描いた感じでは演じられているのかな」と手応えを得ている。
