フジHD 自らの会社提案に全賛成の会社発表 議決権行使助言会社が「全ての会社提案議案に賛成を奨励」
フジ・メディア・ホールディングスは10日、議決権行使助言会社「Institutional Shareholder Services Inc.(以下ISS社)」が25日開催予定の株主総会において、フジ側が示した新体制案を含む全ての会社提案議案に賛成を奨励したことを確認したと、公式サイト上で明らかにした。
フジHDは「全ての議案について当社取締役会の意見と同じ賛否推奨がなされていることから、当社の改革の実行に向けた取締役会の考え方を全面的にご支持いただいたものと受け止めております」とした。
株主総会を巡っては、大株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツ側が4月にSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長ら12人を社外取締役候補に推す株主提案を発表。フジHDは5月16日、12人全員の選任に反対する意見を公表していた。ダルトン側はこの対応に「遺憾で、真摯(しんし)に検討したとは思えない」とする声明を出していた。
フジHDはサイト上でISS社が「株主提案である取締役選任議案の全てについて反対を推奨するレポートを公表した」ことを確認したと併記した。