ファンクロックのレジェンド、82歳で死す 男女&人種混成の超人気グループで伝説のウッドストックに出演

 伝説的なファンク・ロックバンド「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」を率い、音楽シーンに革命を起こしたスライ・ストーンことシルヴェスター・スチュワートさんが死去したことが9日(日本時間10日)、スライさんの公式サイトで発表された。82歳。テキサス州出身。

 公式サイトの発表によると、スライさんは慢性閉塞性肺疾患などのさまざまな持病を抱えて長く闘病生活を送っており、3人の子供ら家族と親友に見守られて息を引き取ったという。また、晩年は回顧録、自身の人生を描いた脚本を執筆していたという。

 スライさんは1943年生まれ。ラジオなどの仕事を経て、60年代後半に男女&人種混合グループのスライ&ザ・ファミリー・ストーンを結成した。

 公民権運動やベトナム反戦運動などが燃え上がっていた米国で、人種や性別、ジャンルなど壁を越え、ロックとファンクを融合させた革新的なサウンドで、ヒット曲「ファミリー・アフェア」「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」「エヴリデイ・ピープル」「サンキュー」や、アルバム「スタンド!」「暴動」「フレッシュ」など社会的なメッセージ性の強い作品を多く発表した。

 1969年に開催された歴史的な野外音楽フェス「ウッドストック」でのすさまじいパフォーマンスは語りぐさになっている。

 スライさんは麻薬中毒などトラブルも多く、バンドは1975年に活動を停止し、1981年に解散。長く表舞台に現れていなかったが、2006年のグラミー賞授賞式に登場し、2008年と2010年には来日公演も実現した。

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