南野陽子 神戸松蔭大客員教授就任「私に何ができるんだ、と思われている」 学生への熱い思い語る

 神戸松蔭大客員教授に就任した南野陽子(右)。左は徳山孝子学長
 神戸松蔭大客員教授に就任した南野陽子
 神戸松蔭大客員教授に就任した南野陽子
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 俳優の南野陽子が神戸松蔭大の客員教授に就任し、2日に神戸市内の同大で行われた調印式に出席した。

 同大の徳山孝子学長を始め、関係者から「先生」と呼ばれる度に、恥ずかしそうに笑みを浮かべた南野。契約書への調印を済ませると「皆さん、私に何ができるん、だと思われていると思います」と一言。「私も本当にそう思います。生徒さんたちよりも私の方が学ぶことが多いんじゃないでしょうか」と、今回の就任に対する思いを語った。

 同大は今年4月の共学化に伴い、英語学科をグローバルコミュニケーションとメディア、社会学分野の強化を目指している。今年6月でデビュー40周年を迎える南野のメディア分野での経験や、日本とカンボジアの友好関係70周年親善大使を務めるなどの国際活動が評価され、学生時代に系列校の松蔭中学校・高等学校へ通っていたこともあり、今回の就任に至ったという。

 学生へ伝えたいことを問われると、「ご飯が好きだから、どうせなら自分の手でお米を作りたい」と、舞鶴の知り合いの元で田植えを体験したことがきっかけで、「まいづる親善大使」に就任した、という例を挙げ、「何がどういうきっかけで繋がっていくかわからない。未来を楽しく想像してもらえるようになっていければなと考えています」と呼びかけた。芸能界での経験も積極的に話していくといい「おばさんの自慢話と、反省と、そういったことも含めて話していければ」と、自虐気味に笑わせた。

 「先生」と呼ばれることについては「反対です」とキッパリ。学生たちと「意見を交換し合う、そういう時間をたくさん持ちたい」と、対話と距離感を重視するといい、「すごくくすぐったさがある。先生とは呼ばせません(笑)」と、宣言していた。

 大学側によると著名人による客員教授就任は、ファッションデザイナーのコシノヒロコ氏、オルガン奏者の鈴木雅明氏に続く3人目。今後は年に数回、講演会などを開催する予定となっている。

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