上川隆也 無表情の検事「『規格の中だけにいる』異色の主人公」骨太のリーガルミステリー

 俳優の上川隆也(60)が、7月11日スタートのテレ東系ドラマ「能面検事」(金曜・後9・00)に主演することが28日、分かった。権力者の圧力や組織のしがらみにとらわれず、事件の真相を暴く骨太のリーガルミステリー。百戦錬磨の上川は、全くの無表情で能面な主人公に挑む。

 上川が演じるのは大阪地検のエース・不破俊太郎。上層部や組織に対して一切忖度(そんたく)することなく、無表情で冷静沈着に、淡々と職務を全うする姿から“能面検事”の通り名で呼ばれる。上川は自身が演じるキャラクターの魅力について「『規格の中に収まらない』のが主人公の命題なら、不破俊太郎は『規格の中だけにいる』異色の主人公である所」と、力説した。

 原作はベストセラー作家・中山七里氏による同名小説。テレビ東京の制作陣が出版社側へドラマ化を申し入れてから企画実現までに7年を要したという。

 生みの親である中山氏をして「表情筋が一ミリも動かないキャラクター。無表情であるが故に、感情の表現が難しく、映像化は絶対無理だ」と言わしめた能面な主人公。難役への挑戦を前に上川は「中山先生の作品は毎回、演じがいを感じます」と、思いを込めて熱演を誓った。

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