橋幸夫、中等度の認知症公表 昨夏、何度も同じ言葉繰り返す→1月、歌を忘れる→4月「俺、歌うの?」「頭の中がサッパリ分かんなくなっちゃう」と
歌手の橋幸夫(82)が中等度のアルツハイマー型認知症を患っていることが20日、分かった。夢グループの石田重廣社長が同日、都内で会見を行い、橋の病気の経緯と現状について説明した。
石田社長によると、昨夏にスタッフから「橋さんの言葉がおかしい」と指摘を受けた。同じことを何度も繰り返す症状が出ていたという。昨年8月に橋から「社長(夢グループ)20周年おめでとうございます」と祝福されたが、ものの数十秒で同じことを繰り返した。
今年1月から歌を忘れる症状も。後に中等度のアルツハイマー型認知症と診断され、医師からは「筋力を維持し、日常をキープして、17歳から65年間にわたる芸能人生から鑑みて、芸能活動維持が望ましい」と説明を受けた。4月から橋は「俺、歌うの?」と仕事を忘れることもあり、石田社長は「これは厳しいな」と思ったというが、橋は自分の曲が流れれば自然とステージに向かったという。
橋から「頭の中がサッパリ分かんなくなっちゃうんだ。迷惑かけるから休むよ」と申し入れがあったが、何もしなければ悪化の一途をたどると考えた石田社長は「休ませないよ」と伝えた。橋は「ありがとう!がんばるぞ」と言い、毎日のように「今日は社長と会うのか(=仕事はあるのか?)」と妻に聞くなど、潜在意識レベルで仕事を楽しみにしていたという。
