佐藤浩市 3度結婚の大物俳優だった父 早世した異母姉の存在TVで知る「知れてよかった」父の出生の秘密も
俳優・佐藤浩市(64)が4月30日放送のNHK総合「ファミリーヒストリー」に出演。家族のルーツに迫る内容に、驚きを隠せなかった。
父は俳優・三國連太郎さん。2013年4月、90歳で亡くなった。息子、寛一郎(28)も役者の道に進んだ。三國さんと母・敏子さんは、佐藤が11歳の時に家を出て離婚。父には「ネガティブな感情もあったと思いますよ」と明かし、「“三國さん”の背負ってきたものを(そろそろ)聞いてもいいかな」と番組出演を決めた。
三國さんは中学を中退し、14歳で中国に密航。現地でダンスホールのボーイや弁当売りなどをしながら生活。帰国後の昭和16年(1941年)、5歳上の女性と結婚し、長女が生まれた。長女は数え年2歳で早逝した。佐藤は「僕も聞いてないですからね」「きょう知れて本当よかったです」と、この事実に驚いた。
その後、大阪の鉄工所などで働き、19歳で召集令状が届くと、汽車で九州へ逃げた。しかし、母が居場所を通報し、佐賀で警察に捕まり、戦地・中国へ。現地で終戦を迎え、収容所に入れられたが、早く帰国するため、偽装結婚。昭和21年6月に帰国し、配線工事やバス運転手をしながら生活。22年12月に娘が誕生し、結婚。しかし1年後には三國さんは家を出てしまう。放浪生活を経て役者に。その後、芸者だった敏子さんと3度目の結婚。佐藤が誕生した。
佐藤の祖父母にあたる三國さんの父・佐藤正さんと母・はんさんの出会いについても明らかになった。はんさんは広島県呉市の軍人の家に奉公に出ていたが、身ごもり、17歳で奉公先を追い出された。静岡の汽船乗り場で気分が悪くなり、介抱してくれたのが正さんで、すべてを受け入れた上で、生まれてくる子を自分の子どもとして出生届を提出したという。佐藤は父の出生の秘密に触れ、「(正さんの)実の子供じゃない、というのを三國は僕に話してないと思います」と話した。
