松本大輝「守り足りない」ウルトラマンデッカー主演から3年 ドラマ「六月のタイムマシン」主人公の兄役好演

 「六月のタイムマシン」で好演する松本大輝(撮影・佐々木彰尚)
 ドラマ「六月のタイムマシン」から
 松本大輝
3枚

 俳優の松本大輝(26)が、BS12のドラマ「六月のタイムマシン」(日曜、後9・30)で主人公の兄・琉青を好演している。2022年に「ウルトラマンデッカー」で主演を務めてから3年。現在地を聞いた。

 ドラマは、90年代の田舎町を舞台に、亡くなった幼なじみを救うため、タイムリープする男女6人を描いたSFミステリー。セーターを首に巻いた役柄で「衣装合わせの時にプロデューサー巻きをして衝撃でした。車に受話器がついていて『いつの時代なんだろう?』とびっくりしたり、小道具にもこだわりが詰まっていて、楽しい撮影でした」と笑顔を見せる。

 事務所の後輩でもある主演の志賀李玖(20)ら演技経験の少ないキャストも多く、現場ではウルトラマン俳優が精神的支柱となった。特撮シリーズの歴史に名を連ねた経験を生かし「先輩方に教えていただいたことを後輩たちにアドバイスしたり、返すことができたので、成長してる部分かなとは思いました。(『ウルトラマンデッカー』で)急激に成長はできなかったですけど、少しずつですね」と振り返る。

 着実に地歩を固めながら「また主演作をやっていきたい」と新たな代表作を模索。過去に共演した連続テレビ小説「エール」の窪田正孝やドラマ「ザ・トラベルナース」の岡田将生の名を挙げ「ザ・座長でした。NGは出さない、スタッフさんとの会話や気配りのすごさ、みんなを引っ張っている姿に憧れます。見せていただいた理想の主演像を自分も見せられたら、と思っています」とうなずいた。

 やってみたい役を聞くと「消防士や刑事、自衛隊です」と白い歯を見せた。「まだヒーローの心があるから、国民を守っていきたいです。地球だけじゃなくて宇宙も守っていたので。守り足りないです」。ウルトラマン経験者しか言えないパワーワードで力強く締めくくった。

 ◆松本大輝(まつもと・ひろき)1999年3月29日生まれ。北海道出身。2018年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。22年7月から23年1月までドラマ「ウルトラマンデッカー」に主演し、知名度を急上昇させた。今期は女性用風俗が舞台のテレ東ドラマ「ジョフウ~女性に××××って必要ですか?~」にも出演中。

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