宝塚・月組トップスター鳳月杏 眉目秀麗な平安の色男を熱演 全国ツアー大阪公演で「まるでわが家に帰ってきたかのような安心感」
宝塚歌劇団月組トップスター・鳳月杏(ほうづき・あん)が主演を務める全国ツアー公演『花の業平~忍ぶの乱れ~/PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)-IN THE MOONLIGHT-』(4月28日に愛知・刈谷で開幕)が7日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演された。
『花の-』で鳳月が演じたのは、歌才に優れるのみならず、武勇にも長じて眉目秀麗の誉れ高く、恋のうわさの絶えない雅な貴公子・在原業平。政敵である藤原良房の娘・高子(天柴珠李=あまし・じゅり)とのままならぬ恋の行方を軸に、貴族の世界を優艶に、そして軽妙洒脱に描く。
鳳月は和装もよく似合い、172センチの長身で際立つ美しさと色気を醸し出しながら、都の女性の目を釘付けにする平安の色男を熱演した。ショーでも力強い歌声と華麗なダンスで圧倒的な存在感を誇示。鳴りやまぬ黄色い声援に対しては「大阪好っきゃねん!」などと関西弁で呼応し、会場を笑いに包んだ。
終演後、鳳月は「まるでわが家に帰ってきたかのような安心感でした。短い期間ではございますが、大阪の皆さまに楽しんでいただける舞台を目指して、出演者一同頑張って参りたいと思います!」とあいさつすると、客席から温かい拍手を浴びていた。
大阪公演は10日まで。以後、27日まで新潟、長野、愛知・豊田、岡山、福岡、沖縄・宜野湾で上演される。
