TBS 女性アナ「番組出演者」から被害4件公表 キスや交際を迫る 降板など処分なし 被害アナ「昔だから仕方ない考えはやめて」

 TBSは25日、同局社員と芸能関係者との関係調査について、新たな報告を行った。「過去の事案ではありますが、番組出演者の当社社員に対するハラスメントについて当社の対応が不十分であった事案を確認しました」と明らかにした。

 【事案の概要全文】

 ・約25年前、当社のアナウンサーが番組出演者から収録の際に舞台袖で身体接触の被害を受けた。当該アナウンサ一は直接やめてくださいと伝え、その場にいたスタッフが注意したが、出演者の態度はその後も変わらなかった。

 ・約20年前、当社のアナウンサーが番組出演者に食事に誘われ、交際を迫られた。当該アナウンサーは上長らに被害を訴え、対処を求めた。責任者が当該出演者を口頭で注意したが、降板等の措置は取らず番組出演は続いたため、被害を受けたアナウンサーは当社の対応に強い不満を持った。

 ・約15年前、当社の複数のアナウンサーが番組出演者からスタジオで身体接触の被害を受けたが、適切な対応がとられなかった。

 ・約15年前、番組の懇親会で、当社のアナウンサーが番組出演者からキスを求められ、困っていたにもかかわらず、その場にいたプロデューサーら番組関係者はこれを止めなかった。

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 同局は前述の事案を適切に対処できなかった理由について、当時のハラスメントに対する認識不足とともに「研修や相談の体制なども不十分だった」と説明。証言した被害者からは「昔だから仕方ないという考えはやめていただきたい。心の傷となって、話すまでかなり時間がかかりました」と告げられたことも明かした。

 「こうした声を重く受け止め、当社が社員を守れなかった事実を深く反省し、被害を受けた方々にあらためてお詫び申し上げます」と謝罪した。

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