韓国の男性ユニット・東方神起が日本デビュー２０周年記念ライブツアー「東方神起　２０ｔｈ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ　ＬＩＶＥ　ＴＯＵＲ　～ＺＯＮＥ～」の締めくくりとして、２５日に東京ドーム公演を開幕させる。もはや常連となっている東京ドームに再び戻る思いを問うと、２人はＢｉｇｅａｓｔ（ファンの呼称）への感謝を口にした。

　２３年７月に東京ドームで交わした「次は２０周年ですね？必ずここでまた会いましょう」という約束から約１年９カ月。東京ドームに帰還し、Ｂｉｇｅａｓｔ（ファンの呼称）と再会を果たす２人の表情に笑顔が宿る。

　ユンホは「まずはありがとうございますって伝えたいです。東京ドームに立つことは難しい。追加でドーム３ＤＡＹＳと言われた時はビックリしました」と感激。一方のチャンミンは「『この場所でまた会おう』という、とてつもない一方的な約束をして悪かった」と謝りつつ「約束を守ることができたのは、席を満たしてくれる皆さんのおかげ。満たしてくれてかなえてくださって、ありがとう」と愛を伝えた。

　２３年６月までに東京ドーム公演は、海外アーティスト史上最多となる３０回を記録。今回の公演でプラス３回となり、自らの記録を更新することになる。ユンホは「本当にありがたいことですね」としみじみ。東京ドーム常連と呼ばれることについて「最近さらに重く感じています。『東京ドームにふさわしいアーティストだよ』と言われたことがあって。前に比べて、何倍も責任を感じています」と背筋を伸ばす。チャンミンは「（数を）更新していきたいという欲張りではないけど」と前置きしつつ、「東京ドームという夢のような場所でファンの皆さんの声援があるんだったら、もっとやっていきたい」と静かに闘志を燃やす。

　２人にとってステージとは「居場所」だ。チャンミンは「全力で自分たちを全部出そうという感覚でやっているけど、喜んでくれるファンの皆さんの笑顔が好き」と愛の告白を放つ。ユンホは「一人一人に色んな事情あると思うけど、東方神起のステージは一緒になろうという空気がある」と東方神起ならではの公演の空気感を明かし、「２人を応援してくれるファンの皆さんがいるから、完璧なライブになる。皆さんも東方神起のステージの“主人公”です」と“共演”に感謝した。

　これまでの東京ドーム公演の軌跡を振り返り、チャンミンは「徴兵に行く前の最後の東京ドームがすごく覚えている。徴兵に行く前で必死だったというか、思いを込めたのもあった。徴兵だけでなく、その時の東京ドームが２０代最後の東京ドームだった」と色鮮やかに記憶に残る景色を思い起こす。一方のユンホは「落ち込んでいた時もあったけど、皆さんに『おかえり』と言われると、言葉にならないほど感動した」と振り返った。

　２５日に東京ドームに舞い戻る２人。１１月を皮切りとするアリーナツアーと異なる点について、ユンホは「まず曲がアリーナツアーとは違う。懐かしい…というか。これくらいです」とネタバレギリギリのラインでヒントを投下。チャンミンは「昔のある曲を聴くと、あの時は何歳であんなことがあったなって、タイムスリップすることがあるじゃないですか。今回の東京ドームでは、２０年の時を重ねてきたファンの皆さん、それぞれの２０年も思い出される３ＤＡＹＳになるんじゃないかな」と思いをはせた。

　◇東方神起（とうほうしんき）グループ名は「東方の神が起きる！」という意味。０４年２月に韓国でデビューし、０５年４月に日本デビューを果たす。０６、０７年にアジアツアーを成功させ、現在は欧米諸国、ヨーロッパなど世界的に活動を行う。１３年に自身初の５大ドームツアー、海外アーティスト初の単独日産スタジアム公演を開催。今年４月２７日に日本デビュー２０周年を迎える。

　◇チャンミン　１９８８年２月１８日生まれ。別名マックス。身長１８６センチ、体重６１キロ、血液型Ｂ。

　◇ユンホ　１９８６年２月６日生まれ。別名ユノ。身長１８４センチ、体重６６キロ。血液型Ａ。