中山忍が涙 最愛の姉への思いを語る 中山美穂さんお別れ会
昨年12月に入浴中に不慮の事故で死去した女優の中山美穂さん(享年54)のお別れ会が22日、東京国際フォーラムホールB7で営まれた。喪主は実妹で女優の中山忍(52)が務め、報道陣の取材に対応した。美穂さんの急逝後、公の場で初めて素直な思いを口にした。
最愛の姉との別れから4ヶ月。忍は「情けない話だけど、今の方が泣いてしまう。これが夢だったらよかったのにと心から思います」と涙声で切り出し、ふとした瞬間に「あれなんでいないのかな」「なんで会えないんだろう」「こうしてあげたかった」という後悔があることを明かした。
姉の人柄を「とても優しい人でした」と述懐。三人きょうだいの長女である美穂さんはことあるごとに「忍と弟のことをお姉ちゃんが守るからね」と言っていたといい、急逝してしまったことで「これからどうやって生きていったらいいのか心細いです」と語った。
脳裏に浮かぶのは、幼い頃の姉の姿。昔から一番の相談相手で「忍は大丈夫だよ」と支えてくれたというが、真面目な相談に「大丈夫」という一言で返す姉に腹が立って「なんでよ」とツッコむと、美穂さんが放った言葉は「忍はかわいいから」。エピソードを明かして「姉バカもここまで極まったかと思いました」と微笑みを浮かべた。
祭壇の中には、笑顔でほほ笑む美穂さんの写真が設置された。囲み取材中にカメラに背を向け、美穂さんの写真をじっと見つめた忍。思わずその目がうるんだ。偉大な姉に向けて「まだお別れを言いたくないんですね」と語り、涙声で「ただ…ただ、もう一度会いたい」と声を振り絞った。
祭壇も好きだった花々に囲まれ、まるでステージのよう。最後に忍は「もう一つだけお願いがある」とファンに向けて語りかけ、「姉が出たドラマ映画はたくさん残されていますので、何かの折にも作品を見ていただきたい。姉のそばにたくさんのお花を咲かせてあげてほしい」と妹として願っていた。
