歌舞伎俳優の中村七之助（４１）が１８日、所属事務所を通じて結婚することを発表した。お相手は「一般女性」という。

　七之助は「私事で大変恐縮ですが、かねてよりお付き合いしておりました方と結婚いたしますことをご報告させていただきます」とコメント。関係者によると挙式・披露宴は行う予定。お相手は妊娠していないという。昨年には一部週刊誌で３０代一般女性との熱愛が報じられていた。

　七之助は２０２１年の巡業公演の取材会時に、観客とのトークコーナーでおなじみだった「いつ結婚するのか？」という質問がなくなったと明かされ「最近はゼロ。諦められたのかな？」と苦笑い。結婚したいタイプについて「芝居が楽しめる人だったら」と語っていた。

　七之助の父は、１２年に亡くなった十八代目中村勘三郎さん。兄は中村勘九郎（４３）で、兄弟そろって映画、ドラマなどの映像作品にも積極的に出演し、高い知名度を誇る。

　勘三郎さんは、古典歌舞伎の演目を新たな演出で上演する「コクーン歌舞伎」、江戸の芝居小屋を再現した移動式の劇場「平成中村座」など新たな歌舞伎のスタイルを打ち出した名優。兄とともに遺志を受け継いだ七之助は主に女形として活躍し、ファン層拡大に尽力している。

　高校の同級生である嵐・松本潤（４１）とは親友関係。阪神タイガースの熱烈のファンとしても知られる。５月３日から全国１６カ所を巡る「新緑歌舞伎特別公演２０２５」を兄弟でスタートする予定で、生報告があるか注目される。

　◇中村　七之助（なかむら・しちのすけ）１９８３年５月１８日生まれ。東京都出身。８６年９月、歌舞伎座「檻」で初お目見え。８７年１月、「門出二人桃太郎」で七之助を襲名し初舞台。立役もできる女形として「忠臣蔵」のおかる役など華のあるヒロインを演じ人気を博す。「風の谷のナウシカ」初演では皇女クシャナ役を演じた。映画「ラストサムライ」、大河ドラマ「いだてん」「どうする家康」など映像作品にも出演。身長１７４センチ、体重５５キロ。