尾上眞秀12歳 銀幕デビュー 75歳・舘ひろしと共演 元ヤクザの漁師と目の見えない少年の友情描く

 主演の舘ひろし(右)と尾上眞秀
 新作映画「港のひかり」(11月14日公開)で単独主演する舘ひろし
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 俳優・舘ひろし(75)が映画「港のひかり」(11月14日公開)で主演を務め、女優・寺島しのぶの長男で歌舞伎俳優・尾上眞秀(12)と共演することが16日、分かった。眞秀は今作で映画デビューを果たす。

 今作は、舘が演じる過去を捨てた元ヤクザで漁師となった男と、眞秀が演じる目の見えない少年との年の差を超えた友情と再会の物語。舘は「大スクリーンでこそ味わうべき、一見の価値ある映画。映画史に残る感動作だと自負している」と手応えを明かした。

 目が見えず、両親もいないという不遇な境遇の難しい役を演じた眞秀は「舘ひろしさんはいつも優しくて、撮影が終わったらよく焼肉屋さんに連れて行ってくださいました」と感謝。舘は眞秀について「初出演とは思えない自然体で豊かな感情表現を見せてくれた」と演技力を高く評価した。

 今作は舘と映画「正体」で第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した藤井道人監督(38)との強力タッグで完成。藤井監督とのタッグは「ヤクザと家族 The Family」以来2度目で、舘の映画単独主演は18年の「終わった人」以来7年ぶりとなる。

 今作では約3年かけ舘も企画から作品に参加した。監督とは脚本の内容について何度も打ち合わせを重ねたという舘は「強い男とは何かを考えたとき、石原裕次郎さんや渡哲也さんの生きざまが頭をよぎりました」と述懐。人の強さとは何か、誰かのために生きるとはどういうことかを、偉大な師匠に投影しながら演じたと明かした。

 撮影は昨年1月1日に起きた能登半島地震前の23年10月に、焼失前の石川県・能登半島の大沢漁港や富山県で行った。舘は「地元の皆さまに多大なるご協力を頂きながら完成した作品です。能登半島は復興の途上にあり大変な状況が続いておりますが、本作を通じて少しでも恩返しができれば」と北陸への思いも込めた。

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