AKB48・八木愛月 「甘く見ないで!」グループ史上初研究生センター抜てき「先輩方にもいい影響与えられるように」

 12月8日に20周年を迎えるAKB48の八木愛月(20)が65枚目シングル「まさかのConfession」(4月2日発売)でグループ史上初の研究生センターに抜てきされた。加入から約2年での大役ではあるが「研究生を甘く見ないでほしい」と強気な言葉で気合を込めた。

 20周年イヤー第1弾となるシングルで勝負に出た。18期研究生の八木はセンターを告げられた時に涙を流した。「もう不安だった。研究生で(センターに)なっていいのかな、とかマイナスな気持ちがあった。でも今は研究生だからこそ出せる全力さ、がむしゃら感で先輩方にもいい影響を与えられるように活動していきたい」と覚悟を決めた。

 新生AKB48の“象徴”となるメンバーの一人。すでに3回のシングル選抜メンバーに選ばれている。「最初は握手会でも同期と比べたら(ファンが)並んでなかった。目に見えて苦しいなって最初は思っていた時期があった」と振り返りつつ、「努力は必ず報われるじゃないですけど、何か一つのきっかけで変わることができると思った」と実感。23年10月の日本武道館コンサートでソロでの歌唱を披露したことが注目を集めるきっかけとなったという。

 新曲のMVは突然の告白(Confession)に「何で私なのか?」と戸惑いながらも新しい一歩を踏み出す歌詞の主人公と、初のセンター抜てきに大粒の涙を流しながら「2025年はAKB48の年にしたい」と決意表明をした八木がリンクするような、爽やかで疾走感あふれる楽曲。「私自身にすごい当てはまる楽曲」と自覚する。八木の両隣を固めるセンター経験者の小栗有以(23)と佐藤綺星(20)からも「気負わなくていいんだよ」と言葉をもらい、支えられながら完成させた。

 今回のシングルにはグループが2006年2月1日にAKB48のインディーズ1枚目シングルとしてリリースした「桜の花びらたち」を2025ver.として収録。八木は「この曲はAKB48にとってすごく大切な曲。これまでも節目で歌われてきた。卒業の時にも歌われることもあって、希望にあふれた未来へ『ここから頑張るぞ』という気持ちで歌いました」と伝えたいメッセージを語った。

 昨年12月8日の新劇場での新公演ではグループとして14年以来、遠ざかっている東京ドームを再び目指すことを宣言した。八木は「もちろん全盛期のAKB48の先輩も大好き」とした上で「比べられることもあるけど、正直私は今のAKB48とは別物だと思っていただいていい。今にしか出せないAKB48の色が絶対にある」と断言。“今のAKB48”で目指すからこそ意味があると強調した。

 「先輩方が立っていた大きなステージに自分たちも立ちたい思いを本当に全メンバーが持っている」と八木。“新生AKB48”の新センターとしてグループの未来を切り開く。

◇八木愛月(やぎ・あづき)2005年3月22日生まれ。東京都出身。23年4月9日、AKB48の18期研究生としてお披露目。24年の63枚目シングル「カラコンウインク」で初選抜。同年64枚目シングル「恋 詰んじゃった」でも連続選抜入りし、最新シングル「まさかのConfession」でセンターを務める。憧れの先輩は大島優子。身長159センチ。

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