古舘伊知郎 “師匠”みのもんたさんへの思い語る「ただ寂しいって甘ったれたこと言ってる場合じゃない」 鞄持ちから50年の付き合い
フリーアナウンサーの古舘伊知郎が5日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演。1日に80歳で亡くなったタレントのみのもんたさんへの思いを語った。
MCの石井亮次から「80歳で亡くなられたみのもんたさん。鞄持ちからスタートされた古舘さん、どんな思いですか?」と水を向けられると、古舘は「中学生のときから、みのさんの『セイ!ヤング』という文化放送の深夜放送を聞いて育って、アナウンサーになりたいと思ったんで。もう本当にずーと慕い続けてきたんで」と“師匠”への思いを吐露。
みのさんの鞄持ちを志願して以来、付き合いは50年近い。「最後に数カ月前に電話して話をしたときに、ちょっと怒られたんですよ。だけど、すごく甘えた言い方すると、それがうれしかったんですよ。『お前、何でもっと電話してこないんだ』とか。『連絡したけど、みのさん返してくれないじゃないですか』なんてちょっと駄々こねてみせたりして、うれしかったんですよ」と最後となったみのさんとの会話を振り返った。
みのさんが今年1月に入院した際には、「僕も『もう、もしかしたら』と覚悟決めなきゃいけないのかなって思った」と明かす一方で、「5年以上パーキンソンという病で、進行性で苦労されてきたんで…。ちょっとお疲れ様ですっていう気持ちもあります。だからこの5年以上の苦労っていうのを受け止めないと、ただ慕っていた人が亡くなって寂しいって甘ったれたこと言っている場合じゃないんで。みのさんがどんな思いでいたのかな、この数年っていうことは強く想像し続けようと思ってます」と、病と闘い続けてきたみのさんを思いやった。
みのさんが医師から病気を宣告されたその日、古舘は呼び出されといい、「飲みながら『お前だけに言っとく』って病気の話をされて」。さらに長きにわたり社長を務めていた「ニッコク」を会長へ退くことや、テレビ業界から身を引くことも明かされたという。「『文化放送を辞める時もお前はずーとつきまとってくれてたんで、鞄持ちやってくれてたんで、それ思い出したら先に言っておきたかった』って言ってくれましたね」と懐かしそうに振り返った。
古舘は最後に「いい意味で、しゃべり手たる者、演技し続けるということを教わった。どんなときでも、人を嫌な気持ちにさせないで笑い続け、楽しくやり続け、振る舞っていく。究極の振る舞い」と、最も心に刻まれたみのさんからの教えを披露していた。
