平岡祐太 熱き思いで射止めたハリポタ役 観劇して衝撃「挑戦したい」即オーディションに名乗り
俳優の平岡祐太(40)が、TBS赤坂ACTシアターでロングラン公演が続いている舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」で、8月からハリー役の新キャストとして出演することが決定した。同舞台の観劇をきっかけにオーディションに名乗りを上げて、同役をつかんだ。昨年には私生活でも父親となった平岡がこのほどデイリースポーツなどの取材に応じ、親子物語でもある本作を演じる意気込みを語った。
衝撃に背中を突き動かされた。東京公演が2022年7月に始まった「呪いの子」は、総観客数110万人を突破したロングラン作品。平岡は昨年11月に観劇した際の感情を「見た時の衝撃というか。ハリー・ポッターの世界観への没入感にすごく感動しまして『あ、これはハリーに挑戦したい!』と見終わった瞬間に思った」と、興奮気味に話した。
運命的な巡り合わせだ。20代で原作の舞台である英オックスフォードへの独り旅も経験しており、観劇を経て「ハリー・ポッターの魔法の世界、すごく好きだった自分がよみがえってきた」。オーディション開催を聞いて即座に挑戦を決断。「絶対に受かりたい」と舞台演技指導のコーチを訪ねて準備を進め、ハリー役を射止めた。
平岡とともにハリー役での出演が発表された稲垣吾郎(51)とは、09年のドラマ「稲垣吾郎の金田一耕助シリーズ」以来の共演。「自分とは全然違うハリー像があると思うので、僕自身も見てみたいし、稲垣さんにも見てほしい」と話した。
本作は、父親になったハリーと息子アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語。昨年、父親となった平岡は「圧倒的に自分の時間がなくなりました」と苦笑する。「本当は父としてもっと頑張らないと」と語りながらも、日々成長する息子を見守ることは、作中のハリーに重なる部分もあり「今回の舞台で生かされるのかな」。
合否を待つ間、息子の寝かしつけの際には枕元に「アルバス」と名付けた白フクロウのぬいぐるみを置いて“願掛け”していたという。ぬいぐるみを抱き寝息をたてる姿は、父親としてのエネルギーにもなった。
ロングラン上演4年目にして新たな風を送り込む舞台。1歳の息子が観劇するにはまだ早いが、「僕が頑張って10年くらいやれれば(観劇も)あり得るかもしれない。それを目指して。(子供に舞台上の自分を)見せたいじゃないですか、やっぱり」。父親らしい柔和な表情で、大きな目標を語っていた。
◇平岡祐太(ひらおか・ゆうた)1984年9月1日生まれ、山口県出身。2002年、「第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ。03年、日テレ系ドラマ「ライオン先生」で俳優デビュー。09年、TBS系「ゴッドハンド輝」で連続ドラマ初主演。10年にNHK大河ドラマ「龍馬伝」、16年にNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」出演。22年末に結婚を、24年3月に第1子長男の誕生をそれぞれ公表した。
