ＴＢＳの定例社長会見が２６日、都内で行われた。芸能界を引退した中居正広氏の問題について、ＴＢＳテレビの龍宝正峰社長は一連の問題を「非常に大きなテーマとして捉えている」とした。

　中居氏がレギュラーを務めていた「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」は放送終了となり、中居氏の降板を発表した「ＴＨＥ　ＭＣ３」は昨年１２月９日の放送回を最後に放送されていない状態となっている。

　これについては「当社の番組制作担当も、１２月末の週刊誌の記事が出る直前に中居氏から連絡がありました」とし、「ただその時は具体的な内容は全くわからない状況でしたので、まずわれわれが行ったのは番組の年内の収録を中止するという判断」と説明した。

　その後に「中居氏本人から直接お話を伺うことができた」といい、「当社としていろいろ調査をしてみた結果」だとして「ＴＢＳグループとしては当社の人権方針にのっとって１月２０日に『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の番組終了、それと『ＴＨＥ　ＭＣ３』のＭＣ降板の発表を行った」と経緯を明かした。

　「中居氏にはこれまで長きにわたり『金スマ』、さらにオリンピックや、ＷＢＣのサポーターなど多くの番組やイベントでご出演いただきましたので、今回の騒動に関しましては非常に残念な思いであります」と語った。

　ＴＢＳは中居氏の一件を受け、２１日に同局社員と芸能関係者との関係調査について結果を報告。２３年５月７日にフジテレビ編成幹部が設定し、中居氏らが出席した会食にＴＢＳアナウンサーが参加していたことを「確認しました」とした一方、会食時での性的言動は見聞きしていないといい、中居氏との食事も、その１回だけだったという。

　また同５月３１日には中居氏から直接誘われ、中居氏のマンションで行われたバーベキューに同局男性社員２人が参加していたことも明らかにした。その上で調査に対し「滞在中に参加者から不適切な言動はなかった」と話していると報告した。