【山田美保子のミホコは見ていた!】女子アナブームを支えてきたベテラン女性アナ抜擢の春

 テレビのニュースやワイドショーのMCやアシスタントには近年、20代の女性アナウンサーがつくケースがとても多い。

 顕著なのはテレビ朝日で、松岡朱里アナが「羽鳥慎一モーニングショー」に初登場したのは2024年4月の入社式直前だったし、前任者の森山みなみアナや斎藤ちはるアナも新人時代にアシスタントを担当している。

 その森山アナは「スーパーJチャンネル」のメイン、斎藤アナは平日の「グッド!モーニング」のメインを担当。新人時から生番組の現場で勉強を積んでいるため彼女たちの安定感は素晴らしく、松岡アナのようにZ世代の代表としてコメントし、羽鳥キャスターやコメンテーターの玉川徹氏を感心させる場面もある。

 世帯視聴率を支える3層(50歳以上の男女)や4層(65歳以上の男女)にとっても、彼女たちは微笑ましくも頼もしい存在だと思われる。

 一方、「大下容子 ワイド!スクランブル」のメインはアナウンス室の最年長、大下アナが2019年から務め、抜群の安定感を誇っている。女性男性に限らず、後輩アナの指導も担っている大下アナは常に隅々まで目配りをし、まるで「座長さん」のような存在だ。

 そしてこの度、「ワイド!スクランブル サタデー」のメインに入社23年の松尾由美子アナがつくことになった。過去に「やじうまプラス」や「スーパーJチャンネル」などを担当しており、筆者は「やじうま~」で共演している。ニュース読みに安定感があり、常に落ち着いていて生放送に強いベテランだ。

 さらに、ホラン千秋が卒業するTBS系「Nスタ」には出水麻衣アナが加わる。彼女も入社19年のベテランで、井上貴博アナの一期先輩にあたる。硬軟どんな番組も仕切れて、2009年、小林麻耶アナが退社する際、同アナが担当していた人気お笑い番組や情報番組、クイズ番組などを全て引き継いだのは、いかに視聴者人気が高いという証拠。明るいキャラクターで、ラジオで共演する芸人らに厳しめのツッコミをされても絶妙に返せるスキルも持ち合わせている。

 いわゆるフジテレビ問題で、懸命に仕事をしている女性アナウンサーたちが誤解されるような記事が散見される昨今だが、“女子アナブーム”を支えてきたアラフォー、アラフィフの女性アナウンサーが今春、局の看板番組に抜擢されたことは、ひじょうに喜ばしいニュースだ。松尾由美子アナ、出水麻衣アナの活躍に期待している。

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