宮迫博之 死闘も完敗 格闘技デビュー「自己採点は15点」 再挑戦は「出るとかは明言しない」
元お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(54)がキックボクシングデビューを果たし、11日、都内で行われた40歳以上限定のアマチュア大会「RISE VOA」に出場。PTA会長の若林元樹選手(50)と死闘を繰り広げたが、0-3で判定負けを喫した。苦いデビュー戦となり宮迫は試合内容を「15点」と酷評。自身のYouTubeチャンネルの運営が再生数からも芳しくなく「コアなファン」獲得のためにリングインを決意したが「悔しいなんてもんじゃない」と唇をかんだ。
自身のチャンネル“再起”のため、決死の覚悟を持って臨んだ宮迫だったが格闘技歴8年の若林選手の前に散った。
今大会では2番目の年長者だった。宮迫は、オリジナルソング「新しい朝」を「あしたのジョー」風にアレンジしたバージョンで堂々と入場。開始早々いきなり蹴りを見舞ったが、パンチでほぼ一方的に攻められ、強烈な左フックや右ストレートを何度も被弾。2回にはぐらつく場面もあったが、決して倒れずに膝蹴りやバックハンドブローを見せ、善戦する場面もあった。
元放送作家の鈴木おさむ氏に「コアなファン」獲得のためにキックボクシング挑戦を提案され、昨年10月から約5カ月猛練習。試合前から両足の前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷し満身創痍(そうい)だった。目の下が赤く腫れた顔で取材に応じた宮迫は、ダメージは「ない」としつつ「自己採点は15点。冷静にやろうと思ったけどパニックになってしまった」と説明。「悔しいなんてもんじゃない。今平静を保ってるけど、多分1人になったらどうにかなる」と言葉を絞り出した。
挑戦前から賛否両論があったのは重々承知している。「ネットの批判には耐性がすごくついているのでなんとも思ってない」とし「この歳でなんにでも挑戦する姿を見せたかった。すごく良い経験をさせてもらった」と達成感を口にした。
試合後には若林選手から「根性ありました」と称賛されつつ、「またやりましょう!ここで辞めたらいつもと一緒になっちゃいますよ」とあおられた。再挑戦の可能性については「ゼロじゃない」にとどめ「思いのほかケガがきつかった。出るとかは明言しない。言ってしまうと出ないといけなくなってしまうので」で及び腰だった。