大人になった本田望結「家政婦のミタ」から14年 今だからできる『ありがとう』と感謝を伝えること
フィギュアスケーターで女優・本田望結が20歳を迎え、大人の晴れ着姿を見せた。子役として芸能界入りし、日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」に出演して話題となってから14年。当時を振り返りつつ「支えてくれた皆さんへ今できるのは『ありがとう』と感謝を伝えること」と語り、さらに大人の階段を上がる。今年は1月期からTOKYO MXのドラマ「ふたりソロキャンプ」(木曜、後9・25)にも出演しており、好調なスタートを切っている。
紺色の晴れ着に加えて、落ち着いた口調が大人の雰囲気を漂わせた。昨年6月に20歳を迎えた。「19歳の時からもうラスト10代だという気持ちで20歳を意識していました。20歳になるって本当に大きなことですよね。大切な人とか好きな人とかと、ご飯に行った時に相手と同じものを飲むことができる。その感想を言い合えるのは感動します」。自身でも節目の時を実感している。
子役として3歳で芸能界入りし、7歳で松嶋菜々子主演の日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」に阿須田希衣役として出演しブレークした。同ドラマの最終回は平均視聴率が関東地区40・0%を記録し、今世紀(01年以降)のドラマ視聴率では1位という数字を残している。
「今でもこうやって『家政婦のミタ』の話をしてくださる方がたくさんいる。10年以上前の作品で、それって本当にすごいと思います。自分が大きくなるにつれてより『家政婦のミタ』の大きさを感じているし、ずっと大切にしたいです。原点でもあってあの時の自分に今の自分が胸を張れるようにしていたいという気持ちにさせてくれる」
本田の中でも特別な同作をきっかけとした急激なブレークによって生活も一変したかといえば、周囲の支えもあって当時は大きな変化を感じなかったという。「戸惑いもなかったです。当時、街でも『希衣ちゃんだ』ってすごく声をかけてもらえることがうれしかった。知ってくれているんだって」と振り返った。
ただ、大人になった今だからこそ分かることもある。「やっぱり私自身は楽しかっただけですけど、家族とか学校の担任の先生とかはびっくりしたと思います。自分が変わらず過ごせたのは周りの大人たちの(配慮の)おかげでした。あの時に支えてくれた皆さんへ今できるのは『ありがとう』と感謝を伝えること」。当時を知るスタッフともお酒を酌み交わし思いを伝えているという。
今年は1月期からTOKYO MXのドラマ「ふたりソロキャンプ」にヒロインの草野雫役で出演している。「キャンプをプライベートでしたことはなかったので現場になじめるか不安でした」と言いながら、「私がキャンプ初心者の役で、私の役と一緒に楽しんでもらえると思います。キャンプをやったことがない方にこそ見てほしいです」とアピール。25年をさらなる飛躍の年とする。
◇本田望結(ほんだ・みゆ)2004年6月1日生まれ。京都府出身。3歳から芸能活動をはじめ、11年に日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」への出演で話題となる。子役として活躍し、NHK連続テレビ小説「らんまん」などに出演。24年には主演映画「カーリングの神様」が公開された。
