元タレントの中居正広氏（５２）と女性とのトラブルを巡り、週刊誌がフジテレビ社員の関与を報じた問題で、同局の港浩一社長と嘉納修治会長が辞任を表明した記者会見は２８日午前２時２３分に終了し、約１０時間２３分という記録的な長時間に及んだ。会見は大荒れとなり、トラブルの事実関係や事後対応、フジサンケイグループ代表、同局の取締役相談役で欠席した日枝久氏に関する質問が相次いだが、出席者が言いよどむ場面が目立った。会見を中継した同局の世帯平均視聴率は１３・１％と、皮肉にも前週同日の同時間帯から爆上げした。（数字はビデオリサーチ社調べ。関東地区）

　フジテレビが中居氏と女性とのトラブルに関連して開いた２７日の記者会見を中継した同局の「緊急特報フジテレビ経営陣会見」の世帯平均視聴率が１３・１％を記録したことが２８日、分かった。番組はＣＭを挟まず、会見冒頭が生中継され、その後は１０分間のディレイで放送された。

　午後４時の会見冒頭から中継した「Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓイット！第１部」の７・５％に始まり、同４時５０分からの第２部が１１・９％、同５時４８分から７時までの枠が１２・６％を記録した。

　同局は同７時からの「ネプリーグ２時間ＳＰ」を休止して中継を継続。バラエティーや音楽番組を放送していた他局を引き離し、１３・１％を記録した。先週２０日の同時間帯に放送された「呼び出し先生タナカ２時間ＳＰ」は６・０％、月９ドラマ「１１９エマージェンシーコール」は７・６％で、大幅に上昇した。

　その後の番組も休止し、中継を続行。同１０時のドラマ「秘密～ＴＨＥ　ＴＯＰ　ＳＥＣＲＥＴ～」の枠では１２・２％、同１１時の「何かオモシロイコトないの？」の枠では１１・２％を記録した。

　深夜の時間帯も同１１時４０分の「ＦＮＮ　Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　α」で９・８％、深夜０時２５分の「ＭＯＮＤＡＹ　ＦＯＯＴＢＡＬＬ　みんなのＪ」枠で７・５％、同０時５５分の「Ｒ４ＳＴＲＥＥＴ　ＤＡＮＣＥ」でも６・３％を記録した。

　なお、ビデオリサーチ社によると、会見が深夜に及んだため午後１０時以降は番組情報の反映が完了しておらず、番組情報が実際の放送とは異なり、数値が変更される可能性があるという。