フジテレビ やり直し会見が大荒れ「日枝来ねえのか!茶番かよ!」「質問に答えろよ!」罵声飛び交う
フジテレビは27日、元タレント・中居正広氏(52)と女性とのトラブルに同局社員の関与が報じられた問題について、都内の同局で記者会見を開いた。会見前には親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が同局の嘉納修治会長、港浩一社長の辞任を発表。後任の社長には同HDの清水賢治専務が就く。会見には嘉納会長、港社長、遠藤龍之介副会長、清水新社長、フジHDの金光修社長が登壇。フジサンケイグループ代表で同局の取締役相談役の日枝久氏は出席しなかった。17日の“やり直し”会見は10時間を超え、400人以上の報道陣が集まる中、怒号が飛び交い、苛烈な質問に出席者が黙る時間が続くなど、大荒れの展開となった。
フジテレビが社運をかけた再会見は、荒れに荒れた。質問者以外からの怒号が何度も飛び交い、途中で会見が膠着するひと幕もあるなど、大混乱した。
受け付け開始時刻の午後2時の時点で同局前には200人を超える報道陣が集まった。会見の事前申請を済ませている媒体とそうでない媒体で列が分けられ、局内に入ると警備員による厳戒な荷物チェックと身体検査が実施された。会見前には、日枝氏が出席しないことに「日枝来ねえのか!茶番かよ!」と憤りを示す記者も見られた。
会見での最初の質問では、中居氏と被害者とされる女性が会食した場でトラブルが発生したと伝えられていることについて質問が飛んだ。これに司会者が、「個人特定につながる」可能性を指摘して制した。取材側はさらに、一部週刊誌で掲載されている同局の女性アナウンサーの実名を挙げて質問。再度制した司会者に、取材者が「質問できないじゃないですか、冗談じゃない!」と怒りをあらわにした。
その後も司会者はたびたび、個人の特定につながるとして取材者の質問を静止。そのたびに会場から怒号や罵声が飛び、司会者からは「質問者以外の発言はお控えください」との注意が寄せられた。それでも「質問に答えろよ!フジテレビ!」など不規則発言は収まらず、質問者が困惑する場面もあった。
大きく混乱したのは午後9時過ぎ。A氏が中居氏と女性とのトラブルに「関与がなかった」と断定したことに関して「女性へのヒアリングが欠けているのに言い切れるのか」と追及。港社長はしどろもどろになり「失礼しました」と回答すると、質問者は「失礼じゃない!真実を知りたい。だからここにいる。しっかりしろ!」と激高した。
さらに遠藤副会長が中居氏と女性の認識の違いについて「一致か不一致か」と言及したことに飛び火。同副会長は訂正したが、質問者は引き下がらず「一致、不一致、どっち?ここは大事!」とかたくなに回答を要求。質問者をなだめる司会に対しても「司会を替えろ!」の声が飛ぶなど、会見は約30分にわたり空転。会見場は異様な空気に包まれた。
