フジテレビ 社員A氏の関与を改めて否定も中居氏への正式な聞き取りはせず
フジテレビは27日、元タレント・中居正広氏(52)と女性とのトラブルに同局社員の関与が報じられた問題について、都内の同局で記者会見を開いた。会見前には親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が同局の嘉納修治会長、港浩一社長の辞任を発表。後任の社長には同HDの清水賢治専務が就く。会見には嘉納会長、港社長、遠藤龍之介副会長、清水新社長、フジHDの金光修社長が登壇。フジサンケイグループ代表で同局の取締役相談役の日枝久氏は出席しなかった。
中居氏と女性とのトラブルへのフジテレビ社員・A氏の関与について、港社長らは改めて否定した。
冒頭で同局の上野陽一広報局長が説明。A氏への聞き取りや、食事会が開かれたとされる日付やその前後のショートメールやLINEの履歴から「(当該社員は)食事会そのものの存在を把握していない」と断言。中居氏への聞き取りでも、当該社員の関与を否定したという。ただ「女性のケアに悪影響があるのではないかと危惧した」との理由から、中居氏への正式な聞き取り調査は行っていないことも明らかにした。
港社長は、トラブルが起きたとされる食事会への関与については否定したものの「その前の食事会等についてのことは(一緒になったことは)あります」と、A氏と女性の関係性を説明。関与がないと言い切れるのはトラブル発生当日のみであったことを告白した。また、昨年7月に同局社員らが女性と面談した際に、女性がA氏への嫌悪感を示したことがあったことも明かした。
会見の中では女性の認識と中居氏の認識が違っていることも明らかにされた。その詳細について突っ込まれた遠藤副会長は「具体的に申し上げてしまうと、本件の触ってはいけない部分に触ってしまう」と明言を避けたが、さらに「同意があったかということか」と問われ「そうですね」と一度は回答。ところが遠藤氏は、その後の別の記者からの質問に「お答えできません。私が踏み込みすぎた発言をした」と回答を訂正。会見場は遠藤氏を糾弾する大きな罵声が飛び交うなど、大紛糾した。
