高橋洋一氏が解析 フジテレビCM撤退多数も「HDには大したことない」収益は別に存在 経営陣には強烈ダメ出し
元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が24日、自身の公式YouTubeチャンネルに出演。元タレント中居正広氏の女性トラブルに社員が関与していると報じられ、揺れるフジテレビについて分析。親会社のフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の実態を「不動産会社」と表現した。
「フジHDの一部門がフジテレビ。フジHDではフジテレビ以外にもたくさんの事業をやっている」という高橋氏は、以前に会社名を隠された状態で、会社の経営分析を行ったことがある。「そのときは不動産会社じゃないかと言って驚いたくらい。不動産関係の収益ばっかり。メディア関係の収益なんかない。」「売上げの比率は、2割もない。フジテレビは全然、たいしたことない」と話した。
現在、75社以上がCMを撤退している深刻な状況に陥いるフジテレビに関しては「広告自体は3分の1くらいになっているかもしれない。中間期は赤字になるんじゃないかな。前期もあまりよくないから、通期で赤字になるんじゃないかな、という気がする。でもそれは子会社だから、全体のフジHDの中の収益では大したことない。どちらかといえば、フジHDは不動産なんだけどね。都市開発やホテルなんかで儲けているから、それが潰れたところでたいした話ではない。潰れるかもしれないけど、フジHD全体から見れば、たいした話じゃない。子会社がちょっと大変だというレベルじゃないの?」と話した。
実際、フジHDは東京・大手町の東京サンケイビルや大阪・梅田のブリーゼタワーなど、多くの不動産を手がけ、ホテル事業を行うグランビスタ ホテル&リゾートが千葉・鴨川シーワールド、神戸の須磨シーワールドの運営も行う。
高橋氏は「フジHDの株価は少し下がったけど、すぐまた盛り返すよね。膿(うみ)でも出して、ある意味でフジの方を切れれば、また上がるかもしれないし、これを機に収益化する形になれば、結構いい再投資にテレビがなるかもしれない。こういうのをリストラするときに、フジテレビを売るというパターンと、これをリストラするというパターン、そのときに他の不動産のどうしようもないのがあるから、それを売ったりして。色んな手があるから、フジHDとしては面白い経営戦略ができる」と語った。
一方で、「ここの経営陣は、ダメな人ばっかりだな。超高齢でまともな経営ができるかはよく分からない。おまけに、その中に、社外取締役かなんかに、天下りがいて。ほとんどが70歳以上」と断じた。
